「本当にありがとうございました、折原さん。これからもよろしくお願いしますね。」

ねっとりとした中年の男の声が、道外れの路地裏に響いた。臨也はその男から差し出された手を軽く流して、笑顔で答える。

「いえ・・・、こちらこそありがとうございました。」

「・・・・・・っ。」

臨也の冷たい笑顔に、軽く嫌悪感を抱きながら男は立ち去っていった。










今日の取引は結構いい情報を仕入れることができた。臨也はニヤリと笑い、軽い足取りで池袋を去ろうとした。いや、去ろうと思っていた。バーテン袋を着たサングラスの男が現れるまでは。

「・・・なんでこんなにタイミング悪いのかな、シズちゃん。」

「くせぇくせぇと思ってたら、やっぱりてめぇかよ。」

臨也の前に仁王立ちで立つ静雄は、準備万端と言わんばかりに標識を担いでいた。臨也はポケットの中にあるナイフを握る。

「見逃してよ、シズちゃん。今日は厄介な人を相手にしたから疲れてるんだよね。」

「あ"ぁ?ふざけんなよ、誰が見逃すか!!」

ぶんっと勢いよく標識を振り下ろす。臨也は軽くため息をつきながら、軽々と避けた。

「もう・・・勘弁してよね。」

本当に疲れている様子の臨也に、静雄の動きが止まった。臨也はチャンスだと思い、身体を屈めて一気に隙間を通り抜ける。

「なっ、てめぇ!」

突破されてしまった怒りを感じながら、静雄が振り返った瞬間、静雄の視界から臨也の姿が消えた。ドザっと何かが地面と接触する音がしたので目線を下に向けてみると、そこには派手に転んで顔を真っ赤にしている臨也の姿があった。

「い、いった・・・。」

「・・・・・・。」

普段からは想像できないほど、乱れ焦っている臨也に、静雄は言葉を失う。恥ずかしくて早くこの場から離れたい臨也は、立ち上がろうとする・・・が、ジクジクと足首が痛み思うように立ち上がることができない。どうやら、足をくじいてしまったようだ。

「さ、最悪・・・痛っ!」

「・・・・・・おい。」

静雄に呼ばれ、臨也は顔を上げた。その瞬間、身体がふわっと宙に浮き、静雄に抱えらる。

「ちょ、シ、シズちゃん降ろしてよ!!」

「うっせぇ、歩けねぇんだろ。」

臨也を担いだまま、平然と歩く静雄。さっきまで自分を殺そうとしていたやつには見えない。臨也は静雄の首元に顔を埋める。

「・・・・・こんなことすんな、馬鹿。」

「あ?なんか言ったか?」

「なんでもない!」

「・・・とりあえず、新羅んとこまで行くぞ。」

臨也はこくりと小さく頷き、そのまま何も言わなくる。いつもより大人しく、体温が高い臨也を不思議に思いながら、静雄は新羅のもとへと足を運んだ。




























恋愛突発注意報

(心臓が張り裂けそう。)




























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天然イケメンなシズちゃんでした^^
たじたじ臨也はカワユスww←

足くじくとか、絶対臨也がしないことですがね(笑)


from西瓜

 
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