※臨也にネコミミが生えてます
ほのぼのとした暖かな雰囲気の日曜日。静雄は珍しく臨也に出会わず、平和な時を過ごしていた。
「せっかくの休みだし、セルティに会いに行こうかな。・・・ついでに新羅も。」
軽く酷いことを呟きながら、静雄は新羅宅に向かった。
新羅の家に着いた静雄は、インターホンを壊さないように優しく押した。しかし、誰も出てこない。
「ちっ・・・なんで出ねぇんだよ。」
静雄がドアを開けようとして、ドアのとってに触れようとした瞬間、セルティが勢いよく出てきた。
「うぉ!セルティ、なんでそんなに慌ててるんだ?」
わたわたと両手を降るセルティ。いつもと様子の違うセルティを怪訝な顔で見ていると、奥からのんびりと新羅が現れた。
「やぁ、静雄。来てたんだ。」
「あぁ・・・つか、なんでセルティはこんなに焦ってんだ?」
「ん〜、それは・・・ここに臨也がいるからじゃない?」
臨也と聞いた瞬間、静雄の顔に青筋が浮かぶ。
「い〜ざ〜やああああぁ!!!」
『ちょ、ちょっと待て静雄!!』
セルティのPDAでの訴えも聞かずに、静雄は勢いよくリビングのドアを開けた。
すると、そこにはもっとも憎い臨也の姿があった・・・が、どこかがおかしかった。
「・・・・・ね、ねこみみ?」
静雄がそう呟いたのも、無理もない。臨也の頭には立派なネコミミがピクピクと動いていた。静雄のいきなりすぎる登場に、臨也はしっぽを震わせながら真っ赤になった。
「なっ、なんでシズちゃんがここにいるの!?やだ、見ないで!!」
そう叫んで必死に耳を隠す。そんな臨也を見て静雄は固まった。
(な、なんか・・・可愛くねぇ?)
臨也なんかを可愛いと思ってしまうなんて、頭がおかしくなったに違いない。静雄は軽く自分の頭を叩いた。が、何も変わらなかった。
「新羅に変な薬飲まされたの!言っとくけど、この耳本物だからねっ。俺が趣味でこんなのつけてるわけじゃないんだから!!」
耳をしゅんと垂らしながら話す臨也を、静雄はじっと見た。そして、振り返ってツカツカと新羅のほうへ向かう。
「な、なに静「しんらあああああぁ!!!」
静雄の怒声と共に、人を殴る鈍い音が響き渡った。新羅は反対側の壁に吹っ飛び、セルティにキャッチされる。
「な、なんで静雄がそんなに怒るの!?」
「うっせぇ!!臨也をこんな姿にしやがって!こんなやつ殴れるわけねーだろ!?」
「な、なんで・・・。」
「可愛いからだよ!!」
「「「・・・・・・。」」」
静雄が躊躇なく言い放った言葉に、みんな何も言えず沈黙する。すると、みるみるうちに静雄の顔は真っ赤に染まり、音速のような速さで新羅の家を飛び出した。もちろん、ドアを壊して。
「ああぁ、静雄のやつ、またドア壊して・・・。」
『今回はお前が悪いぞ、新羅。・・・・ところで臨也、大丈夫か?』
セルティの言葉に、臨也は「うん。」と小さく返事をした。そして新羅のほうを見る。
「ねぇ、新羅。」
「なんだい?」
「・・・・・俺、ずっとこのままでいいよ。」
ネコミミにそっと触れながら、臨也は嬉しそうに呟いた。
結局はベタ惚れ
(どんな姿でも君が愛しい。)
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はっはっはっw
とうとうやってしまった、にゃんこ臨也ww
ぜひ続きかきたい^^
でも無理かも←
つか原作ではセルティと臨也、こんなに仲良くないよなぁ・・・と思いながら書いたっす。
切ない(笑)
from西瓜