※来神設定 たぶん両片思い 臨也目線
「あー!!もうわかんねぇ!!!」
「ちょ、静雄っ!教科書破らないでよ!!」
俺が昼ご飯のジャムパンにかぶりつこうとしたとき、シズちゃんの怒声と新羅の悲鳴が聞こえてきた。
「シーズちゃんっ。と、新羅。何してんの?」
「うっせぇノミ蟲!俺は今最高にイラついてんだ!!」
「英語の再テストの勉強だよ。静雄、また0点とっちゃってね・・・。」
やれやれと言ったような溜息をつく新羅。俺は高校生にもなって0点をとるシズちゃんが可笑しくて、声を上げて笑った。
「あははははっ!0点とるなんて、ある意味天才だよ、シズちゃん!」
「な、なんだとてめぇ、いざやああぁ!!」
「まぁまぁ!平和な昼休みに喧嘩なんかしないっ!!」
新羅は必死に静雄を宥める。そして何かをひらめいたかのように、顔を輝かせた。
「そうだっ!静雄、臨也に教えてもらえばいいじゃないか。」
「「は・・・?」」
俺とシズちゃんの声がハモる。新羅は勢いよく俺を指差した。
「だって臨也、文系得意でしょ?僕どちらかと言うと理数系が得意だから、英語よくわかんないんだよね〜。」
「え「何言ってんだよ新羅!!なんで俺がこいつに教わんなきゃなんねーんだよっ!」
シズちゃんは俺の声を遮って叫ぶ。しかも、今の言葉はちょっとイラっときた。
「・・・いいよ、新羅。しょうがないからシズちゃんに英語教えてあげる。」
「なっ・・・!」
「本当かい!?ありがとう、臨也っ!」
「・・・・・じゃあ、放課後に・・・ね。」
俺がニコリと微笑んだ。シズちゃんは少し悔しそうな顔をしたが、何処が嬉しそうだったので 、心底嫌がっていなくて安心した。
放課後。
誰もいない教室で、俺とシズちゃんだけが座って向き合っていた。
「・・・・んで、ここが受け身になるから過去分詞使って、こうなる。」
「ほー。すげぇ、できた。」
「シズちゃん、やれば出来るじゃん。」
俺が言った通り、シズちゃんは馬鹿だけどやれば出来る子だった。これなら再テストも大丈夫そうだ。
「なんかテストイケる気がしてきたわ。ありがとな、臨也。」
「え・・・。」
まさかシズちゃんの口から『ありがとう』なんて言葉が出てくるとは思わなかった。
(うわ・・・なんか、すごく照れる。)
俺の顔は一気に赤くなる。すると、つられてシズちゃんも赤くなっていた。
「も、もう暗いし、帰ろうぜ。送ってく。」
「えっ、いいよ。そんな女子じゃあるまいし。」
「いいから、送らせろ。礼だと思え。」
シズちゃんがそんなこと言うもんだから、俺の顔はさらに赤くなったと思う。
俺とシズちゃんはパッパと帰る支度をして、学校をあとにした。
外はすでに星が出ていて、本当に綺麗だった。俺はさりげなくシズちゃんに寄り添う。するとシズちゃんも俺のほうに寄ってきた。
(なんか、今日、すごくシズちゃんに近づけた気がする。)
シズちゃんの手が俺の手に触れた。そして指と指が深く絡み合う。
このまま時が止まればいい、と思った。
この瞬間が幸せ
(そばに感じる貴方のぬくもり。)
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ひっさびさにうPしましたw
なんかシズイザ書くのほんと久々ww
イザシズとか双子とか書いてたんでω
今回はちょい甘めを目指しました^^撃沈したかもだが←
from西瓜