※新羅目線(自称「僕」で固定)
誰か助けてくれ。それが今の僕の率直な願いだった。
僕とセルティの愛の巣で暖かな午後を過ごしていたというのに、二人のお邪魔虫がお互いボロボロの姿でやってきた。おかげでセルティは仕事に行っちゃうし、僕は手当しなきゃいけないし、もう最悪だ。
「おい、新羅早くしろよ。」
「うわ、シズちゃんせっかちだな〜。」
「あ"ぁ?」
静雄、頼むからマグカップを握り潰さないでくれ、と僕は心の中で泣き叫ぶ。今にも臨也を殴ろうとする静雄に、僕は包帯を投げつけた。
「ちょっと、これ以上傷増やさないでよ。ほら、怪我軽いから先静雄ね。」
静雄はナイフで切られた傷が3,4個程度だが、臨也は身体中アザだらけでちょっと痛々しい。僕はテキパキと静雄の手当を済まし、臨也の手当に取り掛かった。
「・・・うわ。今日も酷い傷だね。」
「まぁ、シズちゃんが手加減してくんないからね。」
臨也の斑点のようにあるアザを見て、静雄は少し複雑な表情をする。
「てめぇが、俺を怒らすからだろ。」
「え〜。シズちゃん横暴だよ。」
そう言って笑う臨也に、静雄は言葉を詰まらせる。すると臨也は静雄のほうを向いた。
「俺、シズちゃんと喧嘩するの楽しいし、この程度の怪我なら大丈夫。だからそんな顔しないで。」
「っ!!」
なんだかさっきまでとは違う空気になった気がする。僕は嫌な予感がしたので、臨也の手当を急ぐ。
「・・・・・・臨也。」
静雄が臨也のアザを優しく撫でる。すると臨也はくすぐったいよ、と笑った。二人とも僕の存在は素無視のようだ。
「あのさぁ・・・・・・。」
「「何?」」
「君達、付き合ってんの?」
僕がウンザリしながら問い掛けると、二人揃って一気に顔が赤くなった。
「んなわけねぇだろ!」
「そんなわけないだろ!」
わあ、見事なハモり。二人の様子を見れば、相思相愛だということは一目瞭然だ。
「はいはい。わかっt「シズちゃんみたいな人に、俺なんか釣り合わないよ・・・・・。」
僕の声を臨也が思いっ切り遮った。僕はまだ続くことに絶望感を感じ始める。
「なんでだよ!」
「だって、俺はシズちゃんを傷つけることしか出来ないもん。もっとシズちゃんにはいい人がいるよ。」
おいおいおい。だったら喧嘩なんてしなきゃいいじゃん。僕は開いた口を閉じることができない。
「俺はお前じゃないと嫌なんだよ!!」
「え・・・。」
「お前じゃないと、楽しくねぇ。俺は、お前と一緒にいてぇよ、臨也・・・。」
「シズちゃん・・・・。」
熱く見つめ合う二人。一体なぜこんなことになった。もう僕は考える気力もない。
もう、嫌だ。
助けて、セルティ!!!!
僕の想いが、愛しの彼女に届くことはなかった。
時と場合を考えて
(僕にとっては酷な空間。)
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新羅がマジ可哀相(笑)
第三者目線ハマりました^^
新羅のキャラよくわからんが、もう開き直ります←
シズイザに振り回される新羅、いいですね〜ww
今回はちょっとギャグちっくになっちゃいましたω
from西瓜