※「動きはじめた恋心」の続き
















走る、走る、走る。
臨也の頭の中は、それしか考えられなかった。止まることができない。すべてが真っ白でグチャグチャだった。

(俺・・・・さっき、ドタチンと・・・・・。)

触れ合う唇。高まる鼓動。そして、臨也を熱く見つめる門田の瞳。

(夢じゃないんだ、現実なんだ。どうしよう、どうしよう。)

臨也の瞳から、大粒の涙が溢れて止まらない。

涙が頬を伝わないように、下を向きながら走っていると、誰かにぶつかってしまった。

「・・・・・いってぇ、んだよ。臨也じゃねーか。」

それは今1番聞きたくなかった、もっとも愛しい人の声。

「お、おい。なんでお前泣いてんだよ。」

静雄は臨也の頬に手を添えようとしたが、その手を振り払われた。そして、臨也は再び走り出す。

「ちょっ!おい、待てよ臨也!!」

静雄はすぐさま臨也を追いかける。いつもとは少し違う鬼ごっこが始まった。





3階の誰もいない空き教室で、臨也は静雄に捕まった。

「・・・・・なぁ、なんで泣いてんだよ。」

全力疾走したせいか、息が乱れている。臨也は息を整えるために、軽く深呼吸した。

「シ、シズちゃんには、関係ないよ。」

そうは言いつつも、今だに涙が止まらない臨也を見て、静雄は臨也を抱きしめた。

「・・・っ!!?シ、シズちゃ・・・。」

「泣くなよ・・・。どうしたらいいか、わかんねー。」

静雄の囁く声に臨也は安心して、泣きじゃくってしまった。静雄は、そんな臨也の背中をさすってやる。

「う・・・ひっく、・・・シズちゃん・・・俺・・・・・・。」

「どうした?」

「俺、シズちゃんが・・・・好き。」

静雄は臨也の言葉に、背中をさすっていた手を止めた。それを感じた臨也はフラれるんだ、と感じて、とっさに謝る。

「ごめんね、気持ち悪いよね・・・。」

「んなわけねぇだろ!!!!」

いきなり叫ぶ静雄に、臨也は身体をびくっと震わせた。静雄はさらに強く臨也を抱きしめる。

「ふっざけんな、てめぇ鈍いんだよ!!俺は、ずっと前から、てめぇのこと好きだったんだからな!気づけよ!!!」

嘘だ、嘘だと臨也は心の中で呟く。しかし、耳元で静雄の「好きだった」という言葉が児玉して、そんな考えも一気にどこかに飛んでってしまった。

「・・・・・・なら、シズちゃん、俺のこと本当に好きなら、キスして?」

涙目で求めてくる臨也に、胸の鼓動を速ませながら、静雄は目を閉じて少し屈んだ。

(ドタチン・・・・ごめんね。俺、やっぱりシズちゃんじゃないとヤダ。)

門田の微笑んだ顔が頭に浮かんだが、すぐに消えていく。少し切なさを感じながら、臨也は静雄に口付けた。























巡りあえた恋心

(ごめんね、そしてありがとう。)

























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ドタチンくっそ可哀相!!!!
そして臨也、乙女すぎっっ!!!!

いや、最近ほんとイザ←ドタがいいと思ってしまうww
イザ→←ドタはダメなんだよ、シズイザ信者だからな!←

でもイザ総受けで最終的にシズイザってものいいwwww


乱文失礼でした(泣)




from西瓜

 
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