私は、憮然とした態度を営業スマイルでくるみ、答えました。
ソレイユ「……ソレイユですよ。昔貴方に拾われた、人間のメイドです」
アッシュベル「ソレイユ?」
私の名を復唱した瞬間、魔王様の端正な貌があからさまにしかめられ、私はちょっとむっとしながらも「はい」と返事します。
すると今度は神妙な顔でこんなことを言い出したのでした。
アッシュベル「私の知ってるソレイユは、まだ右も左もわからんような童だ」
ソレイユ「……はい?」
一体この方、真顔で何をおっしゃってるんでしょう。
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