アッシュベル「少なくとも、ここまでは育ってない……はず」

いえ、やっぱり魔王様でした。

ソレイユ「あからさまにどこ見てるんですか。怒りますよ。いえ、それ以前に一体いつの話をなさってるんです」

私が半目でいかに不躾な視線をぶつけようと、彼は「ほう……なるほど、お前がソレイユか」などと自己完結的に納得をされています。

しつこいですよ、もう。
後いい加減胸から視線を外してください。

アッシュベル「あの小娘がこう育つのか。人間とは面白いものだな」

突然うってかわり、顎に指を添え、妖しく笑う魔王様。

ソレイユ「……は? あ、あの魔王様、やっぱり悪いものでも食べたんじゃ……」

なんとなく言い知れぬ寒気を感じ、身を引こうとしたその時でした。

???「ちょっと小娘、大変よ!」


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