■美人四姉妹(ミンリド/フィリド/ナナリド)
TOA闘技場エキシビジョンマッチ登場メンバー
影設定はスルーで


ここは、キムラスカ・ランバルディア王国バチカルにある闘技場の控え室。
王者だけが挑める最終決戦に勝ち進んできた者たちが現れた為、待機し続けていた彼らにとうとう声が掛けられた。
4名の男女は初めてバトルフィールドに向かうにも関わらず、冷静な面持ちだ。
「あいつら、結構やるみたいだね」
「ええ、油断せずに参りましょう」
ツインテールの女性と緑のお下げ髪に眼鏡を掛けた女性の会話に、長い金髪を持つ女性は頷き、赤毛の少年は沈黙を守っている。
重厚な門の前に辿り着くと、歓声とリングアナウンサーの声が耳に届く。
『最終戦を突破し、ついに、ついに優勝で〜すっ!!観客の皆さん〜ルーク御一行に拍手っ〜〜!!では、次に待つ熱戦まで・・ん?か、観客席のみなさん、お待ちください!飛び入りの参加者が現れました〜これよりエキシビジョンマッチを行いたいと思います!いきますよ〜?勝負〜開始(れでぃ〜ご〜)っ!』
ゴングが鳴り響き、門が開いていく。
彼らは興奮と緊張に包まれるフィールドへ歩みを進めようとした。
「いよいよですわね」
「・・リッドさん?大丈夫ですか?お顔が・・」
表情を強張らせるリッドに、ミントが声を掛けた。
「ええと・・、頑張る・・です」
「? ええ、頑張りましょうね」
ミントはリッドの物言いに若干の違和感を感じたが、笑顔を返した。
「負けません、僕は・・ふふふ」
「リ、リッドさん?」
しかし次なるリッドの発言も普段の彼と妙に異なるもので、フィリアとミントは疑問符を浮かべ顔を見合わせた。
「ちょいと、しっかりしておくれよ。アンタがウチのメイン前衛なんだからね」
ナナリーはリッドの背中をバシンと叩き、喝を入れる。すると
「・・ズバッと、勝ち、ます・・私は・・」
「ええっ、な、泣くほど痛かったのかい!?アタシそんなに力入れたつもりないんだけど・・」
「リッドさん、どこか体調でも優れないのですか?」
明らかにリッドの様子がおかしい。
ミントやフィリアはファンダム1の頃からの付き合いなので、持っていた人物像とのギャップに困惑を隠しきれない。
なりきりダンジョン3から遅れて知り合いになったナナリーですら若干うろたえてしまうレベルだ。
「熱は・・ないようですね」
「でもお顔が赤いですわ」
リッドの額に手をやり、ミントはそう告げる。フィリアも様子を伺うが病気の類ではないようだ。
「もしかして、緊張してるのかい?」
顔が赤い、そして試合前。現在の状況を鑑みてのナナリーの指摘に、リッドはぽろぽろと涙を零しながら無言でこくりと頷いた。
女性陣は暫し呆気に取られた後、それぞれに笑みを零した。
「なんだいもう、心配しちゃったじゃないか」
「ふふ、緊張なさらなくても大丈夫ですよ」
「リッドさんはお一人じゃありません。私たちも一緒に戦いますから」
ミントがリッドの手を取って励まし、ナナリーとフィリアも幼子をあやすようにリッドの頭を撫でる。
「そうだ、ならこれが終わったら何か美味しいもの作ってあげるよ!」
「まぁ、それは素敵ですね」
「だそうですよリッドさん、だから頑張りましょう?」
リッドはまだ顔を上げなかったが、ごしごしと涙を拭ってまたこくりと頷いた。
「それでは参りましょう」
「あんまり相手を待たせちゃ悪いしね!」
「魅せる戦いをしますよ・・ふふふ」
「その意気ですね」

--オワリオワリッド--
Σいや、その意気でいいのか!?(セルフ突っ込み)
上がり性をネタに!というお声を頂いたので調子乗って考えました。
上がり性と言えばE闘技場⇒なら闘技場繋がりでTOA参戦時を舞台に+丁度TOA闘技場参戦メンバー×リッドもしたいと思っていた+女性陣が皆リッドと同じ歳or年上なので、リッドのお姉さんみたいになってくれたらいいなぁという結果がこれだよ!(※実際のキャラ崩壊in闘技場で泣いたりはしないので悪しからず・・)
EやAの闘技場を参考にしつつ、上がり性でキャラ崩壊してるリッドさんマジ可愛いすぎてあばばばば(落ち着け)
あ、闘技場のリングアナウンサーを任されてしまったリッドさんでキャラ崩壊もアリだったかもw

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