02
?「お、旅人か?」
「こんにちは、私、レイラっていうの。こっちの仏頂面は、神田ユウ。あなたは?」
兎人の村へ続く道の途中にいた兎人らしき人物に声をかけられたレイラたち。
彼は斧を手にもっていた。
赤い髪に翡翠色の瞳。
そしてバンダナをし腰には槌を携えていた。
意外と大きさが大きいので魔物と出くわした時の道具なのだろう。
?「俺?おれラビさ。すぐそこの村に住んでんだ。
で、旅人がこんなヘンピなところに何のようなんさ?」
ラビと名乗った青年は斧を置き先ほどきり終ったのだろう、切り株にどっしりと座った。
「町長さんに用があって。」
ラ「ってことは勇者なんさね!」
「え、何で知ってるの。」
ラ「みんなしってるぜ?」
「え??」神「なに??」
ラビのびっくりする発言にレイラと神田は目を見ひらいて驚いた。
「なんでしってんの、自分の素性とかぜんぜん言ってないんだけど!」
神「全世界の人間が知ってるってわけか!?」
詰め寄り殺気立つ二人にラビは後ずさりながら答えた。
ラ「い、いや・・・町長の家に電話で連絡がきたんさ。
町長って俺の親父なもんで俺みんなに知らせて・・・
全世界の人間が知ってるっつーわけじゃねぇしそんな殺気だつなよ。」
冷や汗だらだらになんとか説明したラビはほっと安堵の息を漏らした二人に安堵した。
ラ「・・・ま、とにかく案内するさ。」
「ありがと、ラビ。」
神「・・・・・」
ラビは、二人を案内した。