家族ごっこ終
2013/11/08 19:14



あの一件を起こしたお陰で、修吾は楓の言うことを聞いていれば優しくしてもらえるという事を覚えた。
それと同時に、楓が自分に何を求めているかということも。

恐怖を植え付ける事で、幸せが何かを叩き込む事が肝心だ。
何にしてもそうなのだ。人間は最低を知れば、どうあってもそれを回避しようと必死に足掻く生き物なのだから。

「修吾、恨むならお母さんを恨めよ……?」

こんな最低の男のところに、お前を置いていったたった一人の身内を。
お前にはもう、俺しかいないのだから。

愉快げに呟いた楓の呟きは、運転する車のエンジン音に呑まれて消えた。

一生愛してあげるよ修吾。
お前が世間を知る頃にはもう、後戻りが出来ないくらいに。







というネタでした。
いや何かコレはまだオチが未定だったと言いますか、もう少しお互いが理解しあって寄り添いあって好きになっていくというハピエン展開と二通り考えていました。
でもショタだし母親最低だし、まともに書くには重いなと思いまして。
鬼畜篠宮ってパロとはいえ初ですが、思いの外はまり役だったように思います。
タイトルはそのまんまです。
家族ごっこを始めた修吾と、止めを刺した楓。
次は何のネタにしようかな。
ネタだけなら無尽蔵にあるんだよな……ネタだけなら……


 



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