おやすみ

ダイニングテーブルに、二人。
「ねぇヒソカ、これなんて読むの?」
「ん?、これはね…」
必死に本を読んで勉強するaaaと、その隣にそれをサポートするヒソカ。

「勉強なんかしなくても、aaaはそれなりに頭いいじゃないか◆」
ヒソカは机の上にトランプタワーを作りながら言った。
「でも、頭がいいに越したことはないし」
「そりゃあ、そうだけど。…aaaにはボクがいるからいいだろう?」
ヒソカがトランプタワーの二段目を作り終えた。
「さりげなく頭いいアピールすんな」
aaaはそのトランプタワーを、つんとつついて倒した。
ヒソカが一瞬だけ顔をしかめ、そのあと溜息を吐いて、ばらばらのトランプを集めた。
「…ヒソカに迷惑かけたくないし」
「ありがとう◆」
ヒソカは隣に座るaaaの頭を撫でた。
「ん」
aaaはヒソカにもたれかかると、目を閉じた。
「勉強はもうおしまいかい?」
「ううん。ちょっとだけ、休むの…」
「…そう◆」
ヒソカはaaaを優しく抱くと、まぶたを閉じたaaaを見つめていた。

休みを終えたaaaは勉強に奮闘し、それから二時間が経った。
「わ、もうこんな時間だ」
aaaが壁掛け時計を見ると、短針は12時を指していた。
「もう寝ようかな。眠いし」
「頭使ったからね」
aaaはヒソカに連れられ寝室に向かった。

「さて、aaa。…勉強するかい?」
「へ?」
寝るときは裸だというヒソカは纏っていた服を脱いで下着姿でベッドに入ったaaaを見た。
「性教育◆」
「はっ!?」
「どうだい?」
上半身裸のヒソカが、aaaに近付いた。
「するわけ、ないじゃん!」
aaaは布団にもぐった。
「えー…、実物見せながら教えてあげるからきっとすごくわかりやすいのに」
そう言いながらヒソカはaaaのいる布団に入っていった。
「うるさい変態…」
aaaはヒソカをべちべちと叩いた。
「くっく◆ カワイイ◆」
ヒソカはaaaを抱き寄せると、体を密着させた。
「うぅ、人肌…」
ヒソカはほとんど裸だから、ヒソカの体温がそのまま伝わる。
「気持ちいい…◆」
ヒソカがaaaに擦り寄ると、aaaは嫌そうに身を捩った。
「キミも脱いだらいいじゃないか」
ヒソカはぐいぐいaaaの服を掴んで引っ張った。
「やだやだ意味わかんない!」
aaaは必死に抵抗する。
「人肌感じよう!」
「いや、いいっす!」
aaaとヒソカが攻防を何分かしていたが、疲れてどちらも何もしなくなった。
「いいじゃないか、セックスする時は裸なんだし」
「セックスしたわけじゃないじゃん」
「いやそうなんだけど…」
ヒソカはaaaと向かい合わせに抱きしめた。
「なんでそんなにこだわるの」
aaaはヒソカの顔を見た。
「人肌恋しいから◆」
「…ぎゅーってしてるくせに」
「…足りない。もっと、もっと欲しい◆」
ヒソカはaaaの唇や額、頬にキスを落とした。
「aaa…」
「ん…ヒソカ、」
aaaのまぶたが閉じかかっている。
「…眠い?」
「うん…、ヒソカ、…おやすみ」
小さな声でaaaは言うと、寝息を立てて眠りに落ちた。
「…おやすみ、aaa」
ヒソカはaaaの頭を撫で、aaaに身を寄せると、ゆっくりとまぶたを閉じた。


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