性的倒錯

※エログロ注意

「はぁ…、イイよaaa、ほんと…◆」
ずちゅ、と挿入されたヒソカのものが水っぽくも湿り気のある音を立てた。
セックス相手のaaaは口から血を流して、顔を歪めていた。

ヒソカは危険だ。
噂だけれど、ヒソカの女はたいがい本人に殺されている。
しかもセックス中にお腹を裂かれるだとか、首を絞められるだとか、暴行による死だとか、まともに殺してくれないらしい。
イルミから聞いた話だから半分かそれ以上が嘘なんだろうけど、ヒソカならありそうだと、aaaは思った。
セックスしている時のヒソカの表情を目を凝らして見てみると、人を殺している時や戦っている時のそれに似ているから、セックスにも殺人にも戦闘にも快感を覚えているのは違いないんだろう。
その快感がまぜこぜになってセックス中に人を殺すのは、ありえるかもしれない。

そうされないためにも、aaaはヒソカ本人に相談していた。
「セックスの時に女殺したって、ほんと?」
真面目に言ったはずなのに、ヒソカは相変わらず仮面をつけて微笑んでいる。
「くくっ…、誰に聞いたんだい?、そうだよ、殺した」
「わかってるくせに、…イルミだよ。なんで殺すの?」
「なぜそんなことが気になるんだい?」
ヒソカは間髪いれずに質問を重ねてきた。
「私が殺されないため」
aaaは服を脱ぐヒソカを見る。
ヒソカは奇術師の衣装から簡易的なシャツに着替えていた。
「キミは大丈夫だよ◆ ボクが殺そうとしても死なないんだから」
aaaは念能力で体の内臓から骨までといったあらゆるところを再生できる。
だからヒソカがトランプで首をかっ切ったり、暴行したとしても死んだりはしない。
しかしヒソカはその能力の欠点を知っているからこそ、危険なのだ。
「頭や心臓を狙ったら終わりなの知ってるくせに…!」
aaaのその念能力は、致命傷となる脳や心臓の破壊に対応していない。
「そうだね。でもボクはそんな非道なことしないよ。aaaのことは気に入っているし、第一、愛してる◆」
にこ、と笑うヒソカの表情は、やはり仮面。
「それにそんなに気になるなら…、試してみればいい」
がっ、とヒソカに腕を掴まれ、逃げられなくなる。
ぐいぐい引っ張ってもaaaはヒソカの力に抗えない。
冷たい雰囲気を醸し出したヒソカは、aaaを抱えて寝室に向かった。

それからaaaはヒソカに愛撫され流されるままに挿入され、そして、ヒソカに腹をトランプで引き裂かれた。
ぶしゃっと血が散るのを見てヒソカは恍惚の表情を浮かべている。
aaaは痛みで顔を歪め、涙を流した。
そうしてヒソカは痛みで渇いたそこを穿ちながらaaaの開いた腹に手を突っ込んで内臓を掻き混ぜた。
「ひぃああ!!」
傷つけられた内臓たちが再生する間もなく破壊されるが、致命傷には至らない。
aaaの悲痛な叫びが部屋に充満する。
ヒソカはその声を聞いて快楽を感じ、ひたすら出し入れを繰り返す。
aaaの中も濡れが戻り、締まりがよくなっていく。
「aaaはマゾヒストだったんだね◆ 変態…」
汗を垂らし、仮面が外れたヒソカの顔は、涙で滲んでよくわからないけれど、美しい気がした。
「あ゙っ、ヒソカに…、言われたく、な…い゛!」
びくん、とaaaの体が跳ねて、達した。
「これで感じてるくせに◆」
ヒソカはぐっ、と内臓を握った。
しかしすぐに傷は治っていく。
「ひい゙っ!、はぁっ、は……、ヒソカはサディスティックだよね…」
ヒソカのものはaaaの中で硬度を増している。
「自分でも認めてるから」
「あ゙…っ!」
ヒソカはaaaの腹から手を抜くと、纏わり付いた皮膚と血を舐めた。
「くっ…中、締まったよ」
にい、と口端を上げたヒソカはaaaの腰を掴んで体勢を整え、そしてピストンを開始した。
「ああー…、イイよ、本当にイイ…!!aaa!愛してる…◆」
普段とは全く違う悪魔のような形相をしたヒソカはaaaのイイところに当てて、そして自分も感じている。
湿っぽい音を鳴らして、愛あるそこは淫らにヒソカを締め付けている。
aaaの腹の傷はすでに治り、血だけが腹を汚していた。
「あぁ…っ!」
ヒソカがaaaの赤く腫れた小さな突起を摘み、それはaaaの体に電撃が如く快感を巡らせた。
「ああ…◆」
急激に締まった中がヒソカのものに快楽を与え、二人は体を震わせて絶頂を感じた。

「ほら、殺さなかっただろう?」
得意そうな笑みをしたヒソカの顔は、すでに仮面がつけられていた。
「…ていうか変な嗜好に目覚めちゃったかもしれないじゃない!」
「くっく、付き合うよ◆」


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