自分=プレゼント

※サンジ誕生日夢

「うそ…」
それを聞いた時には遅かった。
サンジくんの誕生日プレゼント、買ってないのに島に着くのにあと一週間もかかるだなんて。
明日がサンジくんの誕生日なのに!

「どうしよー!」
とりあえず部屋であたふたするaaa。
ナミもロビンもどこかへ行っていて、部屋にはaaa一人しかいない。
「ううーん……なんにもいい案が思いつかないー…」
おかしや料理を作るとするとキッチンを借りることになり、絶対に理由を聞かれので出来ない。
だからといってプレゼントもない。
「……どっ、どうする!?」
頭を抱え、aaaは本格的に悩みはじめた。
ベッドに寝転がり、天井を見上げた。
aaaは自分の誕生日のことを思い出していた。
サンジはaaaの誕生日にサプライズをして、素敵な誕生日プレゼントも用意してくれていた。
(それなのに…私…)
じんわりと潤んできた瞳を閉じた。

「どうかしたのかしら」

「!!」
びくっ、とaaaは体を震わせ、声のした方向を見た。
「あら…、驚かせちゃったかしら」
誰もいないはずの部屋から声がするのだから、誰でも驚くに決まっている。
ロビンは謝る気ゼロで言った。
「ろ…ロビンさん。何か用ですか?」
「お困りみたいだったから、助けてあげようと思って」
ふふ、と笑ったロビンは美しいお姉さまで、aaaは見とれてしまった。
「…なんで、知って……」
「さっき叫んでいたでしょ?、何事かと思って来てみたのよ」
「あっ」
aaaはサンジの誕生日プレゼントを買ってないのに明日が誕生日だということに気が付いた時に叫んでいたのだ。
「ええっとですねぇ…、その…、サンジくんの誕生日プレゼントについてなんですけど…」
aaaはベッドに正座してロビンに正直に話した。
「やっぱりそのことね」
ロビンは、ふうと溜息を吐いた。
「えっ、なんでわかって…」
「aaa、あなたがサンジの誕生日について何も相談しないから忘れてるのかと思ってたのよ」
「じゃあ一言でも言ってくれればいいのに…」
少しの怒りを覚えながら、aaaはロビンを窺い見た。
「どうしたらいいですかね…」
「そうと決まればただひとつ。自分をプレゼントするしかないわ」
「ええっ!?」
なんだそのエロ本みたいな展開は、とaaaは衝撃を受けた。
そして、なによりロビンの口からそんな言葉を聞くとは思いもしなかった。
「ちなみにこれはナミの提案よ」
「ナミさんも知ってたんかい…!!」
aaaは呆れながら、ナミの大胆な提案に感謝した。
aaaは、もうこれに頼るしかない。
「よっし。明日の夜、決行だ…!」
「頑張って」
後ろでロビンが応援の声を上げていた。
――その頃、船頭。
「…っくしゅ!」
「なんだあ、ナミ。風邪かあ?」
新しい武器を作るウソップがナミを見た。
「…かもしれないわね」
ナミは本を読んでいた。

翌日、サンジの誕生日の夜。
「これ使ったらいいわよ」
ナミがそう言ってaaaに手渡したものは真っ赤なリボンだった。
「キッチンに近付かないようにみんなには口止めしておくから。…有料よ」
にっ、と悪い笑みを浮かべたナミ。
去り際に振り返り、続けてこう言った。
「あ、ちゃんと勝負下着にするのよ」
aaaはナミの忠告を守り、風呂に入って体を綺麗にした後に、自分が持っている中でもお気に入りの下着を付け、首にリボンを付けて、キッチンへ向かった。
深呼吸をして、いざ出陣。
「さ、サンジくん!!」
「どうしたの?」
キッチンに立つサンジがこっちを向いた。
「誕生日おめでとう!誕生日プレゼント用意できなくって、だから…その…私をプレゼント…です……」
aaaは自分でも何を言っているんだと思った。
サンジは当たり前ながら驚いた表情をしていて、ガラーンと音を立てて、手から拭いていたフライパンを落とした。
「…それ、どういう意味かわかって言ってンの?」
サンジはaaaに詰め寄りながら低く言った。
「え?、うん、まあ、一応…」
「……aaaちゃん」
サンジはaaaの頬を触ると、手を首に移動させて、首に巻き付くリボンを解いた。
「そんなこと言われたら、おれ、最初っから我慢できねェよ?」
悪い笑みを浮かべたサンジに、aaaは胸の奥が燻った。
「うん…」
aaaはサンジに抱き着くと、サンジはaaaの腰と後頭部に手を回して、唇を重ねた。
「ん…!」
aaaの口内に易々と侵入したサンジの舌は縦横無尽に中を這い回る。
なんとも言えない快感にaaaが身を震わせていると、口が離された。
「…ありがとう、aaaちゃん。今日はクソいっぱい堪能させてもらうよ」
サンジは着ていたエプロンを素早く脱いで、ネクタイをどこかいやらしさがあるポーズで外し、またサンジはaaaにキスをした。

「んっ、あ…!」
「ここ、いいの?」
サンジがくりくりとaaaの胸の突起をつついた。
「サンジく…、はぁっ、あ!」
「ここも、好きだよね」
サンジはaaaの太ももを肩に担いで、局部を触った。
体液にまみれたそこを優しく愛撫し、中に指を挿入して、そこを解す。
「……aaaちゃん」
「あぁっ…、ん?」
「もう、いい?」
はあっ、と荒く息をしたサンジは少し苦しそうな顔つきだった。
「…うん」
aaaは小さく頷くと、サンジにキスをした。

行為の後、二人はソファに座っていた。
「aaaちゃん、大胆だったね」
「プレゼントだったんで…」
下着を穿きながらaaaが言った。
サンジはシャツを着ている。
「クソ嬉しかったぜ。ありがとう」
サンジはネクタイを緩く結んだ。
「―…aaaちゃん」
サンジが呼んだ。
aaaはサンジの方を見て、微笑んだ。
「…クソ愛してる」
に、と子供っぽい笑みを浮かべたサンジ。
「……うん、私も、大好き」
サンジはaaaの頬に手を当てると、優しいキスをした。


〇Message
サンジ誕生日記念夢 2012年ver.
おめでとう!


prev next

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -