威厳が邪魔した

※aaa:19歳くらい


「お前かわいーなーほんとお前はaaaー」
「ちょっと近寄らないでよ、シャンクス」


「なぁ、aaa、キスしろよ、キス!」
「え!?ちょ、えッ!?」
あわてふためくaaaを見て、シャンクスは飲んでいる酒がだらだらと口から零れ出る。
それを気にせずシャンクスは酒瓶から口を離し、唇を尖らせ、aaaに顔を近付けた。
「待って!!みんないるって!」
襲い掛かってくるシャンクスの胸を押し、抵抗するaaaは周りを見渡す。
周りにはクルーたちが何人もいる。
「や、いっすよ姐さん、おれたちのことは気にせずに!」
若い雑用をするクルーが手を振ってそう言った。
「姐さんって呼ばないでって!」
まだ二十にもなってないから、と言いながら、ルウやヤソップを見ると、にやにやと笑うだけで何も言わない。
(とっ、止めろよー…!!)
いまだ目を閉じ、唇を近付けるシャンクス。
「やだっ、シャンクスやだ!」
「…なんでだよー。おれのこと、嫌いか?」
唇に指を当て、頭を傾げる。
ヒゲの生えた大人の男性がすると、きつい。
「……そんなわけじゃないよ、ただ、ここ公共の場だし」
ぶつぶつと呟くaaa。
「いやだから気にすんなって!」
わははは、と笑うヤソップに、aaaは苛立った。
「じゃ、部屋だったらいいってことだろ!?、よっしゃ行くぞー」
「きゃ!」
シャンクスはaaaを姫抱きにして私室に行った。
「……連れてかれちまった」
「キスだけじゃ済まなさそーだな!」
他人事のように、クルーの内の誰かが言った。

「よし。じゃ、これでいいだろ」
に、と笑って、シャンクスはaaaと向かい合うようにしてベッドに座った。
「……な、なんでベッドなの?ソファじゃ駄目なの?」
aaaはソファを指差した。
「え、でもこっちの方がしやすいなーって」
「キス以外に何するつもりなの!」
aaaがシャンクスを睨んでも、シャンクスはへらへらと笑ったままである。
「え、そりゃあセッ――」
「言わなくていいから!」
「……」
aaaとシャンクスの間に、変な空気が流れた。
「シャンクスってなんでそんななの」
「何がだ?」
「おちゃらけてばっか。それでよくお頭、なんて呼ばれるよね」
はぁ、と溜息を吐いたaaaは肩を竦めた。。
aaaが見るシャンクスは大抵少年のようにはしゃいだりしていて、真面目なところは一切見たことがなかった。
なぜ四皇と呼ばれるまでになったのか、理解に苦しむ。
「…それは」
「ん?」
「おれがaaaをちゃんと愛してないようで不安ってことか!?」
勝手に解釈をして嬉しがるシャンクスに、aaaが声を張り上げた。
「違うよ!大人のクセにそんなして、バカみたいって言ってる…の…」
思わず言ってしまった。
語尾がだんだんと弱くなる。
「ごめん、シャンクス!!違うの、嫌いって意味じゃなくってただ威厳がないんじゃないのかって思って……シャンクス?」
さすがに怒るかと、慌てて弁解をするaaaがシャンクスの顔を覗き込む。
「………」
シャンクスは目を丸くしていた。
「シャンクス?」
「はっ…なんだ、おれ結構無理してたんだぞ」
シャンクスはaaaを見つめた。
「…何が?」
「イゲンとか大人に振る舞うとかそういうの、aaa怖がらせそうで見せないように一生懸命頑張ってたのによー」
はは、と笑うシャンクス。
「もっとガツガツいってもいいってことだろ?、じゃあ今イタダキマスでもいいよな?」
シャンクスは否応なしにaaaを押し倒した。
「な、なんでそんなことにな――」
「aaa、愛してる。しよう?な?」
甘ったるい大人の声で囁かれ、耳まで真っ赤になってしまう。
「aaa」
「…もうっ、シャンクスのばか!!……愛してる!」
「可愛いなぁ」
シャンクスはハートを飛ばしながら、aaaの服を脱がしにかかった。


〇おまけ
「海賊ボコボコにしてるの見たら引くだろ?」
「うん。普段見てるのがアレなだけにね」
「だから一生懸命だったんだぞ!」
「そう、お疲れ様」
「これからはいつも通りにいくからな!愛してるぞaaa!」
(…あんまりかわってないかも)




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