ピロートーク

「きれいだね、aaa」
「…見ないで」
aaaは両手でヒソカの目を隠した。
「なんでだい?、美しいよ、とても」

二人は裸でベッドの上にいた。

ヒソカの指はaaaの胸や腹を撫でている。
「どこが。醜いよ…すごく」
「…くっくっ◆それは女が、だろ。aaaはとても美しいよ。人形みたい」
「褒めてないよ…」
aaaはヒソカの胸を触った。
ドクンドクンと脈打つ心臓。
ヒソカは戦闘狂だとか殺人狂だとか言われているけれど、ちゃんと人間だ。
「ヒソカもちゃんと心臓動いてるんだね」
「うん◆aaaは今すごいドキドキしてるねぇ」
ヒソカはaaaの胸の突起を口に含みながら言った。
「あ…っ!」
「はぁっ、その顔たまらないよ、aaa…◆」
「ふぅ…、ヒソカの方が美しいじゃん」
aaaは息を整えて、ヒソカを見た。
彫刻みたいに綺麗な体をしたヒソカ。
勿論、股間のそれも立派で、全身筋骨隆々といった感じだ。
「ありがと◆」
「女は醜い…、男は貪欲だ…」
「んー…、まぁあながち間違っちゃいないねぇ」
ヒソカはaaaの首に赤い痕を付けながら考えた。
「ヒソカはそれの典型だよね」
「そうかな?」
「うん」
欲しいものはどんなことをしてでも手に入れるタイプのヒソカ。
欲しいものは戦闘での快楽と考えるとすごく当てはまるじゃないか、とaaaは思った。
aaaは体を起き上がらせると、ヒソカを押し倒して騎乗位のかたちをとった。
「aaa…、結構胸あるね◆」
「何言ってんのー…、全然ないって」
「胸は揉めるくらいあったら十分だよ◆」
にこ、と笑ったヒソカはaaaの胸をつついた。
aaaはくすぐったそうに身をよじらせて、ヒソカの胸に手をついた。
ヒソカの胸の突起をつつくaaa。
「こら、くすぐったいじゃないか」
「私もくすぐったかったもん」
aaaはヒソカの胸に舌を這わせて、ぺろりと舐める。
ヒソカの体に這いつくばるさまは、まるで動物のようだ。
「aaa…、気持ちいいよ…◆」
ヒソカは甘い声を出しながら、自分の胸にあるaaaの手を取って、股間にもっていった。
「ここもしてくれないかい?…aaa◆」
「うん…」
aaaはヒソカのそれにちゅ、とキスをすると、膝立ちになって入り口にそれを押し当てた。
「ヒソカが、私が言ってほしい言葉を言ってくれたら挿れてあげる」
「とか言って、挿れたいのはaaaの方のくせに◆」
ヒソカは上半身を起き上がらせ、aaaの腰を掴んだ。
「愛してるよ、aaa。…女は醜いし男は貪欲だ、ボクはいつだって嘘つきで気まぐれだけど、ボクはaaaを愛してる。誰よりも◆」
「私も愛してるよ……あッ!」
激しい突き上げに、aaaは生理的な涙を流してヒソカに抱き着いた。

「嘘つきで気まぐれで戦闘狂で命を大切にしない男を愛してる私が、女の中で一番醜いんだよ」
起きたと同時にaaaが放った言葉だった。
「…嬉しいじゃないか◆」
乱れた髪を整えながら、ヒソカは言った。
「じゃあ、醜いキミを愛してるボクはなんだろうね」
「さぁね。……奇術師なんじゃない?」
aaaはヒソカの首と鎖骨と胸に赤い痕を残すと、朝食を作りにリビングに向かった。



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