…しよっか?

夜のキッチンにイケナイ雰囲気が漂う。
「aaaちゃん、…なぁ」
色っぽい表情で迫るサンジに、aaaは申し訳ないと思いながら。
「サンジくん、ごめんなさい……」
断った。

「なんで!」
ムンクが描いた叫びのような顔をして泣くサンジ。
aaaは慌てながらサンジをキッチンのソファに座らせると、サンジの足に跨いで、膝に座った。
真正面にはサンジがめそめそと泣いている。
「サンジくん、あのね、聞いて?」
「…なんだよ。もうおれは飽きたのか?」
aaaに縋り付くサンジと、サンジの頭を撫でるaaa。
「……aaaちゃんの胸」
サンジは自分の頭に乗っていたaaaの小さな胸を揉み始めた。
aaaは無言で頭を叩くと、サンジの隣に座り直した。
「ごめん、もうしないからこっちきて」
「…やです!」
迫りくるサンジの手を退け、そっぽを向いた。
「なぁ、出来ねぇんなら、抱きしめることくらいさせてくれよー…、なぁ」
つんつん、とaaaの背中を突っつくサンジ。
「……!」
aaaが横目でサンジを見ると、寂しそうな顔で涙を浮かべていて、不覚にも胸が高鳴った。
(わ、私が悪いみたいな雰囲気じゃんか…!)
aaaは仕方ないと思いながら、サンジに向き直り抱きしめた。
「…もう!!」
「うー…っ、aaaちゃん…!!」
ひし、と抱き合った二人。

「で、なんで?」
「…えっと、その」
サンジの腕からaaaは顔を上げた。
「生理なの!」
「……あぁ、そっか」
一大決心をしてaaaが言ったにも関わらず、サンジの反応は呆気ないものだった。
「え」
「そうだよね、悪ィ」
さっきの雰囲気はどこへやら。
サンジは笑って謝っている。
「……謝るのは私でしょ?」
「なんで?、生理ってのはプリンセスには付きモンだし、aaaちゃんは悪かねぇだろ」
続けてサンジはこうも言った。
「aaaちゃんがおれ、もといおれとのセックスが嫌いになったんじゃねぇのなら、おれはそれでいい」
にこ、と綺麗に笑ってみせる
「…それって、えっちしたいだけなんでは…」
すすす、とサンジから距離をとるaaa。
「え!違うに決まってるだろ!彼女で恋人のaaaちゃんとセックスをするのがいいんだ!」
「…やっぱりえっちしたいんじゃん」
「あー!だからーっ!!違うんだって!おれはaaaちゃんとセックスがしたいんじゃなくて、愛を深め合いたいだけなんだ!!」
びし、と決め台詞を言ってポーズも決めたサンジ。
「た…たいしてかわんないよね…?」
「う…、aaaちゃんは嫌なの?」
「でも…まぁ…サンジくんとえっちするの、嫌いでは、ないよ…」
だんだんと語尾を小さくなりながら、aaaが言う。
「う!やべ!!したくなった!」
「…ばか」
前屈みになるサンジに呆れ返るaaa。

一週間後――。
「サンジくん…」
夜のキッチンで仕込みを終えて、明日の夜のレシピを考えているサンジを、aaaが後ろから抱きしめた。
「…どうしたの?」
「お待たせ、サンジくん」
「ん…?、ま、まさか…!」
真剣な表情のサンジはaaaをソファに押し倒した。
「…やっと、aaaちゃんに触れる…!」
ばっ、とaaaの服を勢いよく脱がすと、サンジはaaaの胸に吸い付いた。
「あっ…サンジくん…、一週間くらい、どうってことないでしょ…」
「だって、aaaちゃんってばキスするとしたくなるからって、抱きしめるのだってそんなにさせてくれなかっただろ。そりゃあ、生理の時に発情すんのはわかるけど…」
サンジはaaaの下着を脱がし、胸の突起をぺろりと舐めた。
「あ、や…!…発情なんて、して…な、い…」
「してたよ、ずっと。いやらしい顔してた。我慢すんの大変だったぜ、ほんと」
体を震わせるaaaの股の間に手を侵入させ、短パンと下着を一気に取り払った。
「もう、こんなにしちゃって。aaaちゃんって…」
「…もう、言わ、ないで…あぁッ」
胸を舐めながら、サンジは指を中に挿入させた。
「なんで?感じるから?」
中を掻き混ぜるように指を暴れさせたサンジ。
「ちが…んあ…あッ、ひぁあ…っ!」
身震いさせaaaが達すると、サンジはズボンの前を寛げた。
「サンジくん…大好き…」
「愛してるよ、aaaちゃん」
にぃ、と笑ってサンジはaaaの中に腫れ上がったものを挿入した。

「はぁっ、満足」
「えっち…」
「aaaちゃんが誘ってきたんだろ」
「うぅ…」
「そんなaaaちゃんも大好きだぁああ!!」
「私はそんなサンジくんは嫌い」
「えっ、ごめん。……愛してるよ、おれだけのプリンセス、aaaちゃん」
「…うん」



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