運命は交差している | ナノ
08

港に着く前、海を眺めるシャンクスとbbbに、二人を招待した人物が現れた。
サンジとaaaだ。

「どうでしたか?」
aaaがbbbに聞く。
「最高だったよ!ありがとうね、aaaさん」
新婚旅行気分を存分に味わったbbbは招待してくれた二人に感謝した。
「aaaさんも楽しんだ?」
「はっ、はい!ショッピングしたり、プール行ったり、カラオケしたり……海の上にいるって感じがしませんでした!」
「確かに!」
クスクスと笑い合う二人。
「ほんと楽しかったぞ!ありがとーな!」
シャンクスはサンジに礼を言った。
「いやァ、楽しんでくれたなら、よかった。おれ……シャンクス教授がモデルって知らなかったんですけど」
「ん?あぁ、だって10年も前のことだったからな、知らなくても支障もねーしな!ま、言うの忘れてたっていうのもあるがな!!」
はは、と大袈裟に笑うシャンクスを、bbbが睨んだ。
忘れる、という言葉に驚くaaaとサンジ。
「まぁ、いいじゃねぇか知れたんだし」
シャンクスは溜息を吐くbbbの肩を抱いた。
「……そろそろ着きますね、港」
「おう、そうみたいだな」
船から陸が見えてきて、人は皆、客室に帰る準備をしに戻り始める。
「おれらも準備すっか」
「うん」
サンジはaaaの背中を押して、客室に戻っていった。

もう、旅は終わりだ。

家に帰ってきた二人は、旅行に持って行った荷を片付けていた。
「ね、シャンクス、これ」
「bbb、これ書いてくれよ」
荷物を散らかしてほったらかしにしていたシャンクスがbbbに見せたもの、それは紙だった。
「んっ!?」
bbbがシャンクスから受け取ってまじまじとその紙を見ると、茶色で「婚姻届」と書かれていた。
「……今書けって?」
「そうだ!」
自信満々に言ってのけるシャンクス。
「そんなことより荷物を片付けなさい!!」
「はい…」
bbbが怒鳴ると、シャンクスは肩を竦めて素直に従った。

片付け終わった二人は、リビングでのんびりしていた。
「……なんでこんな急に?」
「いやー、新婚旅行も済ませたし」
「なんて安直な…」
シャンクスの言い分にbbbは呆れた。
「ダメか、bbb」
「いや、書くけど」
bbbは婚姻届を書き始めた。
シャンクスは既に書いていた。
「なんか…恥ずかしいな…」
名前を書いて、はんこも押して。
愛し合っていることを認める行為のせいか、恥ずかしい。
「いつ出しに行こうか」
「…ん、いつでも」
bbbが、びっとペンを走らせ、婚姻届を書き終えた。
「……じゃあ明日な!!」
「はやっ」
「bbb、明日まで休みだろ?じゃあ明日に行こうじゃねーか」
シャンクスはbbbに抱き着くと、ひげを押し付けながらbbbの頬にキスした。

「ドキドキする…、シャンクスは?」
「少しな」
役所に着いた二人は婚姻届を持って、深呼吸をした。
役員に紙を渡すと、bbbは緊張で震える手でシャンクスの手を掴んだ。
「…受理したぜ」
鼻の長い役員が二人に微笑んだ。

「これからよろしくね、シャンクス」
「あぁ、bbb…よろしくな」

「…今日が結婚記念日になるよ」
「そうだな、シャンパンでも買って帰るか」
「早速、サンジにメールしよーっと」
「シャンパンよりメールかよ!」


〇Message
シャンクスサイド、これにて終了です。
読んでいただき、ありがとうございます。



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