運命は交差している | ナノ
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豪華客船一週間の旅、二日目。

「なぁ、aaaちゃん。おれさ、前々から言いたいことがあったんだけど…」
「え?何?……サンジくん」
サンジの緊張が直に伝わる。
「…あの、………いや、これが終わってから、家に帰ってからでいいよ、やっぱり」
「えー!……気になるよ、サンジくん」
aaaは上目遣いでサンジに懇願するが、サンジは頑なに言おうとしない。
「…気になる」
「悪ィ、今の忘れてくれ」
「えー…?」
サンジはそれからその話をしようとはせず、aaaも聞ける雰囲気ではなかった。

三日目。
「cccさん、楽しんでる?」
「あったり前!今からゾロとプール行くとこなんだけど……行かない?」
「え!?プールなんかあるの!?」
今は冬で、この時期にプールに入れるとは思っていなかったaaaは、プールに入れるなんて、とはしゃいだ。
「あるよー。行こうよ!ね!」
「あ…、ごめんなさい、私、水着持ってきてないや…」
「ばか!ここをどこだと思ってんの?豪華客船、オーロ・ジャクソン号!ショッピングモールあるのよ知ってる!?」
cccは船内の地図を出すと、三階のフロア一帯がショッピングモールだと指差した。
「ショッピングモールあるの!?すご…」
「さすが社長の知り合いの船よねー」
地図を見ると、ショッピングモール他にも温水プール、温泉、パーティー会場、映画館などがあるようだ。
船とは思えない充実感である。
「じゃあ、aaaが水着買うまでプールはお預けにしとくね!!…明日買っておいでー。明後日プール行こ!」
「うん!」
aaaは快く頷いた。

「っていうわけなんです、サンジくん」
「プールか!……aaaちゃんの水着姿!!」
ぐふふ、と鼻の下を伸ばし、たばこの煙をハートにさせたサンジ。
「下着姿は見てても、水着は見てなかったなぁ…楽しみだ!」
サンジはたばこを灰皿に押し付けると、aaaに抱き着いた。
「…サンジくんの水着姿…」
cccとゾロが行くなら、サンジも行くことになる。
サンジの水着姿は、aaaも見たことがなかった。
「かっこいいんだろうなぁ…」
「あー…プールなんか久々だなァ…」
サンジはaaaの手を握り、頬にキスをする。
「一緒に水着買いに行こ?」
「…ン」
aaaはサンジに天蓋付きベッドへと連れていかれた。

「ちょ、ちょっと、まだ夕方…」
「だから?」
「え、あ…んんっ!」
aaaはサンジに深くキスをされ、服を脱がされる。
「一日目にしたかったのに、aaaちゃん、昨日も一昨日も疲れてすぐ寝ちまっただろ?…してぇの」
「セックスが目当ての人みたい…」
aaaが軽蔑の眼差しをサンジに向けると、サンジは苦笑いをした。
「じゃあ愛を深め合いたいって言ったらいい?おれはaaaちゃんを一人占めしてぇんだ。セックスじゃなくてもいいけど、…出来ることなら一緒にキモチイイことしてぇ…」
サンジは自分の着ていたシャツを脱ぎさり、一糸纏わぬaaaに覆いかぶさった。
「…サンジくん、」
aaaはサンジに優しくキスをした。
「…いつになく気持ち悪い…気がする」
「…だよな」
セックスをする雰囲気でもなくなり、サンジはベッドに腰掛けたまま、aaaは寝転びながら服を羽織る。
「でもさ、おれはaaaちゃんとセックスするの好きだ」
「私も、だけど……、なんていうの…恥ずかしいっていうか…」
aaaはベッドにあった枕に真っ赤になった顔を埋めた。
「まぁ、それは…そうか…」
「一人占めしたいって思ってくれるのは、うれしいよ。……私もだし」
「…それって、aaaちゃんもおれを一人占めしてぇってこと?」
サンジはaaaに顔を近付けた。
「……うん」
aaaは顔を伏せたまま返事をした。
「…はは、なんかクソうれしい。そんなこと言われたら、したくなるだろ」
サンジはaaaの羽織っていた服をずり下げ、あらわになった肩にキスをした。
「ん…、夕食までには済ませてね…」
「ふ、無理かも」
「ばか…、あっ」
サンジはaaaの胸に手を滑らせると、柔らかな胸を揉んだ。


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