運命は交差している | ナノ
9.5

メリークリスマス。

街がクリスマスソングでいっぱいの中、サンジとaaaはデートをしていた。
「白い息が…」
「…寒い?」
「ううん」
aaaはふるふると首を横に振るけれど、aaaの手は感覚がなくなるくらい冷たくなっていた。
「うそ、冷たい」
サンジがaaaの手を握り、頬を撫でた。
「帰ろうか」
「…いいんですか?」
「aaaちゃんが寒ィ思いしてまでデートする気はねェよ。風邪ひいたら大変だしな」
サンジは暖かい手いっぱいにaaaの手を包み込み、家に向かった。
「あ」
「先輩?」
立ち止まったサンジの顔を覗き込んだaaa。
「ケーキ、買ってこうか」
クリスマスだから、と言って近場のケーキ屋へとaaaと手を繋いで歩き出したサンジ。
「これがいいな」
「…ん。これ頼む」
小さめのホールケーキを頼むと箱に入ってやってきた。
「ご飯のあとに」
「…はい」
冷たくも暖かいaaaの手を握り、ケーキをそっと持って、aaaの家に向かった。

「…はい、どうぞ」
サンジが作ったディナーが食卓に並ぶと、いつも自分が食べているだらしない食生活が嫌になる。
といっても、最近はサンジに手料理を振る舞ってもらうことが多くなっているけれど。
「いただきます!!」
ぱん、と手を合わせてから、はしを取った。
「うー…おいしい」
aaaは頬が落ちそうなほどおいしい料理を満喫した。

「aaaちゃんっ、ケーキ」
綺麗に切られたケーキを皿に乗せてやってきたサンジ。
テーブルに皿を置いて、aaaの横に座った。
「これはaaaちゃんにやるよ」
サンジはメリークリスマスと書かれたチョコプレートをaaaの皿に置いた。
「やった!」
ケーキを口に運んだaaaが喜んだ。
「あまーうまー」
おいしくて、はしではなくフォークが進む。
「aaaちゃんが食べてる姿ってクソ可愛いな」
「…サンジ先輩も可愛いです」
「男が可愛いって、嬉しくねぇから」
そう言うけれど照れているサンジ。
「じゃあ、かっこいい」
「じゃあって何」
ふふ、とaaaが笑うと、サンジもつられて笑った。
クリスマスソングが流れるテレビは、オレンジの髪のモデルの特集をしている。
「…おいしい」
最後の一口を飲み込むaaa。
「あ、aaaちゃん、ついてる」
「え?どこ」
「ここ」
サンジは隣にいるaaaの唇についている生クリームを舐めとった。
「サンジ先輩…」
「ンな顔すんなよ、止まらなくなっちまうだろ」
「別に…いいですよ?」
aaaの言葉を聞いて、サンジはすぐさまaaaを押し倒すと、服をたくし上げた。
「バーカ…」
サンジが手を下着へ突っ込んだ。
「んん…っ」
aaaの体がぶるりと震えた。
「あ、冷たかった?」
「あ…っん」
ひんやりとしたサンジの手が、aaaの胸の突起に触れた。
「もう勃ってるね」
舌なめずりをしたサンジの指が摘まんだaaaの突起は、ぷっくりと膨れ上がっていた。
「あぁッ…、先輩も…ね」
aaaが視線を下にずらした。
「仕方ねェだろ」
ズボンの膨らみをaaaの太股に押し当て、サンジはaaaと唇を重ねた。
「メリー…クリスマス」
サンジがaaaの耳に囁くと、aaaの体がびくんと震えた。
「サンタさんは何をくれるの…?」
はぁっ、と甘い溜息を吐いて、aaaはサンジの頬を両手で包んだ。
「愛と、おれ」
「…あんっ!」
いつの間にか下着に侵入したサンジの手が、aaaの敏感な突起を刺激していた。
「…じゃあ、私は、私をあげるね?」
「よろこんで」
サンジが埋めたaaaの首に、赤い痕がついた。

テレビではクリスマスソング、テーブルの上では、小さなクリスマスツリーが明かりに照らされていた。


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