猫を飼う

まさかのジ●゛リ展開。


グッド・モーニング。
「おはよう、aaaちゃん」
ベッドに沈むaaaの頬を撫でると、aaaは身じろぎをした。
「ん…サンジ?、おはよう」
ベッドに腰掛けてaaaを覗き込むサンジに抱き着く。
ふと、お腹辺りに違和感。
布団の中で動いた何か。
「みゃー」
猫が布団から顔を覗かせた。
「てめぇ!!クソ猫!」
サンジはその猫を布団から引っ張り出し、ぶら下げた。
首の皮を持たれ、空中を漂う猫の体。
「サンジっ、ゾロが可哀相だよ!」
猫をサンジから取り上げる。
「でもっ、aaaちゃん!」
「サンジは仕事でしょ?早くご飯食べよっ」
寝室から半ば無理矢理連れ出し、猫を抱えてリビングに向かう。
サンジの手作り料理。
「……おいしそう」
「召し上がれ」
ちゅ、と後ろにいるサンジがaaaの耳たぶにキスをした。
「…っ」
びっくりしてaaaは猫を離してしまった。
しかし猫は前足からとん、と音を立てて床に下りた。
床にある水とご飯の入った容器に近寄るゾロ。
aaaとサンジは向かい合い座った。
「いただきます!」
「いただきます」
手を合わせて一言。
朝食を食べた。

「いってきます」
「いってらっしゃい」
いつも通りの挨拶をして、サンジはaaaにキスをした。
「んっ」
サンジはひらひらと手を振って扉の外へ消えた。
「みゃー」
リビングに戻るとソファでくつろぐゾロが鳴いた。
ぼふん、と煙。
「aaa、こっち来い」
人間姿のゾロ、登場。
「ふ…、服着てよ!!」
その辺にあった布団をソファに横たわるゾロにかけた。
「…何?ゾロ」
ソファはゾロに占拠されているのでソファの前で屈むaaa。
「おら」
ゾロがソファから起き上がり、aaaを膝に乗せた。
まるで恋人同士のような風景。
「ゾロ…駄目…」
aaaは腰を引こうとするが、ゾロがaaaの腰に手を回し、引き寄せているせいでゾロから離れられない。
「aaa…、もっとaaaのこと知りてぇよ」
そっと唇を重ねられる。
「んっ、ふぅ…」
aaaはゾロの胸を押すが、ゾロは気にせず舌を絡める。
「はぁっ…ゾロ…っ」
「aaa…拾ってくれてスゲー嬉しかった」
唇を離し、ぎゅうと抱きしめられる。
「ゾロ…そんな、私…」
「aaaを愛してぇ…」
耳に囁かれた言葉に、aaaは顔を赤らめる。
「迷惑か?」
「だって、サンジが…っ」
「……aaa。あんなグルグル眉毛よりおれがもっと気持ち良くしてやる」
突然、ソファに押し倒された。
「だめ!ゾロ……私は、サンジが好きなの!」
パシン、と乾いた音。
ゾロの頬をaaaが叩いた。
「悪ィ、aaa。aaaの嫌がることなんかしたくねぇ……、悲しむ顔を見たいわけじゃねぇんだ」
わかってくれ、とゾロはaaaの胸に緑の頭を埋めた。
母親に縋り付く赤ん坊のよう。
「aaa…aaa…、嬉しかった…」
aaaの胸をゾロが揉む。
そして服の上から胸にキスをした。
「ゾロ…」
ゾロの下にいるaaaは胸にあるゾロの頭を撫でた。
「恩返し…何がいい?」
ゾロが見上げると、aaaの優しい顔。
そしてaaaの瞳には、不安げな表情をしたゾロを映した。
体は大人なのに、少年のように傷つき易いその心。
愛着が沸いて来る。
(こんな人……一人に出来ないよなぁ)
aaaはふうと溜息を吐いた。
そしてゾロに笑顔を向けた。
「ゾロ……ここにずっといて?」
「……ったりめぇだ!おれァaaaを愛してんだからな」
がば、とaaaはゾロに抱きしめられた。
「サンジ…怒るかな…」

その後、帰宅したサンジに事情を告げると、サンジは溜息を吐いて笑った。
「クソ猫にaaaちゃんは渡さねぇ」



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