03

「お風呂には一緒に入るのよ」
そう言われた時には驚いた。
子供の風呂の入れ方なんて知らねェ。

夜の海に碇を下ろして、軍艦も眠る時間。
海兵たちが寝静まった船は、いつでも攻撃してください状態だ。
「スモーカーさん!お風呂入ろ!」
「あぁ?」
ソファに深く腰掛け、葉巻を吸っていたスモーカーがaaaの言葉に反応する。
「風呂だァ?てめェで入れるだろ」
「そりゃあ入れるよ!でも、ほら、スモーカーさんお風呂まだでしょ?入ろ!」
自分の手を取って無理矢理立たせるaaaにスモーカーは仕方なく風呂場に向かった。

いつも使う男臭い大浴場も、この時間帯だと貸し切りだ。
「お腹、かったい!」
裸になった二人。
aaaはスモーカーの割れた腹筋をパンチしていた。
「私、全然堅くなんないよ」
aaaは自分の腹を触るが、ふにふにとしている。
「女はそれでいい。…寒ィだろ、入るぞ」
スモーカーはaaaの手を引いて、大浴場に入った。
むわんと温かい蒸気が体を包む。
「あったかそー」
aaaが湯舟に足を進めるとスモーカーに腰を抱かれて、体が宙に浮いた。
「うわっ、スモーカーさん!」
「ちゃんと湯浴びしてから入れって言ってるだろ!」
桶の風呂水を自分とaaaにかけた。
「わぁ!」
aaaが顔を拭っていると、浴場に投げ入れられた。
ザバーン、とお湯が減る。
スモーカーも後から入ってきて、aaaの隣に座った。
「もー…、乱暴だなぁ」
「うるせェ」
aaaは肩まで浸かると、十秒で湯舟から出た。
そのままシャワーを浴びて、イスに座ると、髪を洗い始めた。
「湯加減どうですか、スモーカーさん」
「…あァ、ちょうど良い具合だ」
「そーですか」
口笛を吹いてゴキゲンのaaaは体を洗っている。
「…aaa」
「んー?」
シャワーで体を泡を流して、aaaはスモーカーのもとに戻った。
「愛してる」
「…私も、愛してます」
スモーカーはaaaに熱いキスを送ると、入れ替わりで体を洗いに行った。
「あー…やっぱり熱くない?」
「んなことねェだろ」
「そーかなー」
ざぶざぶと足を湯舟から出しては入れを繰り返す。
「あ、そーいえば聞きたかったんですけど、スモーカーさん」
「なんだ」
aaaは浴場の縁に腕を置いて、髪を洗うスモーカーの背中を見た。
小さな傷がいくつか見えた。
「スモーカーさんって、悪魔の実食べて、馴れてない時とか、ケンカした時に殴ったと思ったら煙になっちゃって全然攻撃が与えられないーっとかなかったんですか?」
aaaからの素直な質問。
「アァ?覚えてねェよ。ンな昔のことなんざ」
ざばーっと髪をシャワーで流したスモーカーが、こちらに戻って来る。
「あれ?ちゃんと体洗った?」
「当たり前だ!見てなかっただけだろ!」
「そっか。…体洗うの先派ですか。私、髪が先派です」
ふ、とaaaが笑う。
スモーカーはゆっくりと湯舟に入り、aaaを抱き抱えると、引き締まった太ももに乗せた。
冷たい空気に触れるaaaの肩にお湯をかけるスモーカー。
「…こんなことしなくても、ここは大浴場だよ」
もっと広く使っても誰も怒らない、と言うaaaは濡れて額に張り付いたスモーカーの髪を梳いた。
「おれが好きでやってんだ」
「ふうん」
自然と重なる唇が、上がった体温で熱いせいで、ドキドキと胸が高鳴る。
スモーカーの舌は縦横無尽にaaaの口の中を動き回り、aaaの性感帯を刺激する。
「ふっ、あ…!」
aaaは漏れだす声を抑えられない。
スモーカーの動きは舌だけに留まらず、右手は胸を揉み、左手は尻を掴んだ。
「や…っ」
「いいのか、ここが」
目の前の胸の突起を口にふくむスモーカーに、ぞくぞくと体を震わせる。
「あぁ…!」
スモーカーの左手がいつの間にかaaaの太ももを這っていた。
「…湯じゃねェな」
aaaの膣口を擽る手。
「感じてンのか」
「好きな人にこんなことされて…感じない人っているかな?」
「さァな」
ずぶ、と突き立てられたスモーカーの指が中をまさぐる。
「あっ、あ!ん…、痛っ!」
甘い痺れを胸に感じてaaaが下を見ると、スモーカーがもう片方の胸の突起を噛んでいた。
「痛ェの、好きだろ」
「何その勘違い…、あっあぁ…ッ!!」
中に入ったスモーカーの指が増え、親指が女性の体で一番敏感な突起である陰核に触れると、aaaの体がしなって、aaaは絶頂を迎えた。
「はぁ…は…!」
余韻に浸るaaaをよそ目に、スモーカーは指を引き抜き、いきり立つ陰茎を膣口に当てた。
aaaはスモーカーの背中に手を回した。
「ス、モーカー…さん…」
「入れるぞ」
aaaの体に合わない、大きすぎる陰茎が中に突き立てられた。
しかしスモーカーはいつも通りといった表情で奥までそれを挿入する。
「あぁ…っ!」
「ンな締め付けるな、aaa…」
「んんっ!」
ず、と奥まで入れた陰茎がaaaの体を突き刺すような甘い痛みと快楽をもたらす。
肌に触れるお湯までもが、体を熱くさせる。
「……大丈夫か?」
「う…ん」
「なら、動くぞ」
スモーカーはaaaの腰を掴んで、腰を揺らすと、それに合わせてaaaが腰を動かす。
ばしゃばしゃと水音がうるさい。
「あ、あぁっ…ひゃあ…ッ!!」
スモーカーの陰茎がaaaの中を犯す。
「はぁっ、はぁ…」
息を乱したスモーカーを視界に捉えたaaaはスモーカーの頭を掻き抱くと、唇に噛み付くようにキスをした。
何度も角度を変えてキスをする。
「んぁっ、もう…だめ…っ!」
「もうか、早ェな」
ふ、と笑ったスモーカーがより一層腰の動きを激しくしたせいでaaaはすぐに達し、その後にスモーカーが中に欲を吐き出した。
「あっ…なかに…」
スモーカーの肩に手をついたaaaがどうしようと呟いた。
「…おれの部屋にピルがあるから安心しろ」
スモーカーは膣から陰茎を引き抜くと、aaaを抱きしめたまま、aaaの肩が入るくらいに風呂に浸かった。
冷えた体が温まる。
「スモーカーさん…好き…」
「あぁ、愛してる」
スモーカーがaaaの頭を撫でると、aaaが優しく微笑んだ。
温かいお湯が、二人を包み込む。


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