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▽ 動く階段走り隊


※大草原

シリウスは鼻歌で半端にぐ〜のねを歌っていた時にひらめいた。FOIFOIFOIのように何かで替え歌を作ろうと。だが、替え歌を作るには姉の協力が必要不可欠だ。
思い立ったが吉日、シリウスはオールドハイパーマリアシスターズの無敵状態のメロディを口ずさみながらふくろう小屋へと走り出した。自分が虹色に輝いているのを想像しながら。


「あら、シリウスから手紙だわ」

コノハズクから手紙を受け取ったアンタレスはざっと目を通す。

アンタレスへ
半端にぐ〜のねで柑○楼21の替え歌作ろうぜ!
おおいぬ座より

「柑○楼21wwwwなにABC48みたいな感じで言ってるのよあいつwwww」

思い切り羊皮紙に向かって吹いたアンタレスを隣にいたヤックスリーが怪訝そうに見つめる。アンタレスが事情を話すと、面白そうだと彼もまた便乗した。

「ゴーゴーレッツゴーハゲハゲ!wwwww」
「涙がでちゃうww毛根ゼロwww折り込み広告www嘘つきだねwwww」
「お前ら何してんの…?」

爆笑しながら試行錯誤を繰り返す二人におそるおそる声をかけたのはドロホフだった。

「ツルハゲラービリーンスwwww」
「ツルハゲラビリンスwwちょwww」
「テカテカあのねそーれでね、髪の毛はえてこーないのwwwずっと俺様待ってるのwwww」
「「フサフサにーなるのwwwwww」」

ドロホフの腹筋が崩壊して彼が床に転がったのを見届けたアンタレスはできた歌詞を清書しはじめた。ヤックスリーも思いだし笑いでお腹を抑えながらソファに突っ伏して肩を震わせる。だが、その二人は次の瞬間アンタレスが取り出したものに目を見開いた。

「アンタレス、それってさ…」
「吠えメール、ですよね…」
「そうよ、それも長文用の吠えメール。DJアンタレスが歌声をダイレクトにお届けするわ」
「真顔で言うなしwwwww」
「とんだ大迷惑じゃないですかブフゥwwwww」

吠えメールをシリウスへとなんとか送った三人は腹筋が崩壊どころか駆逐されてしまっていた。どうやら調査兵団が彼らの腹筋を駆逐対象と見なしたらしい。ひいひい言いながら談話室の床に這いつくばる三人を発見したナルシッサ・ブラックは

「スタッフゥウウウ!じゃないわ、マダム・ポンフリーを呼んできて頂戴!」

と叫びながら彼らを助け起こした。

一方グリフィンドールの談話室では大音量で謎の歌が流れ、何人かの生徒の鼓膜が破れて医務室送りになってしまった。何故か曲の最後にボエーという聞き苦しい歌が入っていたが、きっと某ガキ大将がどこからともなくやってきたのだろう。

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