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▽ さあ、歌おうか


あの日、クリパはいつの間にか終わっていた。裏庭でボケ倒していた10人は大慌てで煙突に潜り込んでそれぞれの家へと全力でスライディングをかまし、貴重な置物や花瓶を壊してしまったが不可抗力というやつだ。
どうせレパロで直るのだから気にしていない。
壊したって直るんだからいいじゃん、という思考は間違いなく悪い子の始まりである。

ちなみに本日は珍しくマグル同盟だけの会合だ。
今のマグル同盟のブームは邦楽である。
集会所であるアントニンの自室では7人が全力で大合唱していた。

『イーケナイ内臓!!』
「ナーナーナーナナナーナナーナーナーナーナナナーナナーwwwwwww」
「123、続かない!!」
「そんなんじゃーだめだよー」
「だって心の奥は違うんじゃね?」
「僕の内臓こんなもんじゃねぇ!!」
「熱く奥で果てたい」
「\ポウ!!/」
「ちょっwwwwきっと君じゃなきゃヤだwwww」
「\ポウ!!/」
「やめwwww僕はイケナイ内臓wwwww!!」
「絡み合う糸は君と」
「僕を結ぶ臍の緒だァアア!!」
「\イエァ!!/」
「ナーナーナーナナナーナナーwwwww」
(イケナイ内臓/ポンカンカンより)

歌い終わったとたんに、アントニンは他の6人から視線を逸らした。音痴で歌えないアントニンは全力で合いの手を入れたのだが、何かいけなかったらしい。
ヤックスリーとエイブリーはアントニンの合いの手に腹筋をレダクトされてしまって床に蹲っている。

「アントニン、あなたね…マイケルやればいいってもんじゃないのよ」
「マイケルは永遠なんだよ、アンタレス!!わかってくれよ!!」
「つかマイケルイエァ!!って言うの?」
「ほらラバスタン、ほら、マイケルゥウウウウウウウイエァ!!みたいな感じじゃね?」
「それはお前だけだっつの!!」

一人だけアントニンに攻撃せず黙っているソーフィンはナーナーナーナナナーナナーwwwの部分のみを歌っていた。このアントニンへの集中砲火が終わったら次は恐らく自分だろう。ソーフィンはうろ覚えだったのだ。
真面目にナーナーナーナナナーナナー!!と歌えばよかったのだろうか。草を生やしたのがだめだったか…?

ゲンドウポーズで考え込むソーフィンの肩に手が乗った。
段々力が強くなり…

「いた、いたたたたたたた!!食い込んでる食い込んでるぞマルシベール!!」
「真実はいつも」
「\ひとつ!/じゃない!!乗せるなよエイブリー!!」

布を掛けられている絵画たちがあまりの騒々しさにざわざわし始めたので7人は黙った。

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