▽ クリパなーうww
今日は、闇の帝王()は来ないらしい。
それはブラック三兄弟とマグル同盟にとっては随分と都合がよかった。特にブラック三兄弟には。
出発前に帝王pgrする為にP○NP○NP○Nを替え歌にしたのが未だに尾を引いているからである。
もし本日闇の帝王()ご本人様が登場した際にはもれなく三人の腹筋がレダクトされたことだろう。ちなみに今はアンタレスが替え歌をマグル同盟(いつの間にか全員集合)とバーテミウス・クラウチJr.に聴かせているところだ。
アントニンとマルシベールは既に手に持ったノンアルコールシャンパンの入ったグラスを握り潰してぷるぷる震えている。その目には笑いによるものとグラスの破片の痛みによりものという微妙な涙が浮かんでいた。
堪えられなくなったらしいエイブリーとヤックスリーが
「御手洗い借りますね」
とニッコリスマイルをウェイターさんらしき人に向けて足早にパーティー会場を後にする。遠くから微かにブッフォオオオオと盛大に吹き出す音が二重に聞こえたのでどうにか耐えたらしい。
ラバスタンは肩を震わせながら最後まで聴こうとその場に留まり(勇者認定)、ソーフィンは全速力で人が居なさそうな中庭へと消えた。
バーテミウス・クラウチJr.はレギュラスの肩をばしばし叩きながら大爆笑している。もちろん声量は控えめだ。
相当な力で叩かれているのかレギュラスがまるでビジュアル系ロックバンドの人のように残像が見えるくらいの速度でヘドバンしているようなことになっていた。
シリウスになんとか宥められたバーテミウスだったが、レギュラスがグロッキー状態になっているのを見て自分のせいだという自覚があるのかないのかわからないがチキンを大量に取り寄せて渡している(それをレギュラスは遠慮していた)。流石にグロッキー状態からすぐに脂っこいチキンはキツいだろう。
チキンの皿は見事に虎視眈々と狙っていたシリウスによって奪い取られてみるみるうちに減っていった。
「チキンうめぇ」
「あらやだシリウスったら鳥肌たってるわ。共食い?」
「鳥繋がりとかそういうんじゃないからな!!
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