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今日のグリフィンドールとの合同授業は飛行訓練だ。
ホグワーツに入ってから大分日も経ち、生徒たちの表情にも幾分か余裕が伺える。
特にグリフィンドールのポッターとブラック、それにラバスタン、マルシベール、アントニンの顔はきらきら輝いている。
この5人の飛行技術は早くもマダム・フーチのお墨付きだったりするのだ。

早速飛び上がったアントニンが箒の上に立ち上がった。悲鳴をあげる生徒たちを見下ろしたアントニンは三白眼を歪めてにやりと笑う。

ズギャーン!!とどこからか効果音が聞こえ、アントニンは見事な花京院立ちを披露した。花京院にその効果音かよ、なんて突っ込んではいけないのだ。
マルシベールとラバスタンも負けじとジョジョ立ちを決める。ラバスタンに至っては「はっピーうれピーよろピくねー」なんて言い出すのだから堪らない。

マダム・フーチと他の生徒が目を白黒させて固まる中、動いたのはソーフィンだった。

「さっすがお前たち」
「僕たちにできないことを平然とやってのける!!」
「そこに痺れる、」
「憧れるぅ!!」

ちなみに上からソーフィン、ヤックスリー、アンタレス、エイブリーである。

楽しそうに空を駆ける3人を横目にアンタレスは箒を睨み付けた。どうにもうまく飛べないのだ。

「箒なんて…」
「アンタレス、僕らも似たようなものですから」
「まぁ頑張ろうよ、ね?」
「メメタァ」
「それ潰れてますからね」

ヤックスリーはいつだって冷静だった。


スリザリンに負けてたまるかとポッターブラックのコンビが空を縦横無尽に駆け回っている。
それにルーピンとピーターは声援を送っているのだが、ピーターの掛け声がなんだかおかしい。

「URRRRYYYYYYY!!」だの、「ジェームズとシリウスが!!止まるまで!!叫ぶのを!!やめないっ!!」だのと叫んでいる。
そこに普段の大人しく引っ込み思案なピーターはいなかった。

ピーターの掛け声に気づいたリリーがついに

「ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒート!!」

なんて叫びながら駆けてきた。

あまりにもカオスな状態のまま、その日の飛行訓練は終了したのであった。

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