▽ 暴走するラバスタンとエイブリー
「うぁあ…何がいけないんだ…!!」
DSを片手にラバスタンは机に突っ伏した。
「お、おいラバスタン…?どうしたんだよ…」
「このぺりこって鳥はヒントらしいヒントをくれないんだよ!!あのあたりに緑が足りないって!!あのあたりってどこ!?」
「助けてアンタレス!!」
我を忘れて叫びだしたラバスタンに顔をひきつらせたアントニンはアンタレスに助けを求める。
エイブリーとマルシベールはニンテンキャッツで猫の世話を甲斐甲斐しく焼いている。
「どうしたのよアントニン」
「ラバスタンが壊れた」
「あのあたりってどこなんだよくそぺりこ!!焼き鳥にしちゃうぞ!!このチューリップとかどこに植えればいいの!?」
「金のジョウロが欲しいのね」
「今のでわかったのかよ」
キャンキャン喚くラバスタンの真意を汲み取ったらしいアンタレスはラバスタンのDSを奪い取る。
「…ラバスタン」
「な、何…?」
「金のジョウロが欲しいなら、まず雑草をゼロにすることね」
「わ、わかった…!!」
「あぁあああチェルシー可愛ぃいいいい」
「「「!?!?!?」」」
アンタレスによるチェックで少し落ち着いたラバスタンを見て安堵したアントニンだったが、次の瞬間飛び上がった。
原因は、
ニンテンキャッツ。
アントニンの最初の猫、茶色と白のスコティッシュフォールドのチェルシー(メス)。
可愛らしい花柄の首輪がつけてある。
「ち、チェルシー可愛ぃいいいい!!アントニン!!子猫ちゃん可愛さコンテストで優勝したんだよチェルシーが!!」
「お、おお…」
ごろんごろんと転げまわるエイブリーだった。
「ぎゃああああ!!クソッ、タランチュラが追いかけてくる!!」
「ラバスタン、虫あみを手から離しなさい!!」
「あぁあああ死んだだぁあ」
「チェルシー可愛ぃいいいいまじ天使!!」
\ニャーン/
「今ウェットフードとミルクあげるからねチェルシー!!」
「…マルシベール」
「どうしたアントニン」
「カオスだな」
「今更じゃね?」
何よりエイブリーのキャラ崩壊が怖かったですbyアントニン・ドロホフ
prev /
next