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▽ ニンテンキャッツの破壊力



「ところで」

突然切り出したのはアンタレスだ。

「どうぶつの林の最大通信可能人数は4人なのよね」

「そうだね」
「あ、1人余る」

マグルの公園にて、いつもの3人に加えてラバスタンとアントニンもDSを持って向かい合っている。

「…」
「…どうする?」
「あ、俺ニンテンキャッツやるよ。名前つけてやりたいし」
「僕もみたい」

アントニンの申し出に目をぎらつかせてエイブリーが食いついた。
そういえば彼は、無類の猫好きであった。

「んじゃエイブリー、一緒に最初の猫選ぼーぜ」
「ああ」

アントニンの手元をエイブリーが覗き込む。
更にその後ろから他の3人も覗いていた。

「おわー、いっぱい種類いる、かーわいー」

ペットショップに入ったアントニンは猫の種類を見ていく。
ニホンネコ、ロシアンブルー、ペルシャ、スコティッシュフォールド、メインクーンが最初にいる種類らしい。
エイブリーが茶色と白のスコティッシュフォールドをガン見している。

「…っ」
「エイブリーが悶えてるぞ」
「貴重だわ」
「アンタレス、マルシベール、黙ってくれ」

ラバスタンとアントニンはそんな3人の姿に目をぱちくりさせていた。

「やっぱ、子供なんだねぇ。君たちいっつもつんと澄ましててさ、近寄りがたかったもん…あ、今は違うよ?」
「なんか、俺らと同じだなーって思ったし」

ふわふわと笑うラバスタンとアントニンの言葉に3人は顔を見合わせて笑った。

「…来年はホグワーツだな」
「スリザリンに入らなきゃならないのかぁ」
「純血名家ってやだよね」
「「…」」
「アンタレス?マルシベール?」

ちょっと雰囲気が暗くなった所でラバスタンが2人の異変に気づく。

「…決めた」
「…オレも」

「「ヴォルちゃんなんかぶっ飛ばす!!マグルナメんなあんちきしょう!!」」

呆然とした3人だったが、徐々にその顔にいたずらっぽい色が宿る。

「おもしろそー!!」
「危険だろ…まぁ、いい。付き合ってあげるよ」
「つーかヴォルちゃんってウケる!!」

拳を空に突き上げた5人の掛け声と共に、いつの間にか購入されていた茶色と白のスコティッシュフォールドの鳴き声が響いた。

「可愛いぃいい!」
「おい、エイブリーが壊れた」

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