日に焼けると皮膚が赤くなる
雪のように白い彼の表面
すきとおっている
青い静脈がよくみえる
人差し指でなぞると 川のように流れた
彼がこのまま白くなっていったら
きっと内臓だって透けて見えるだろう
私は生春巻きを思い出し
少し鳥肌をたてる

いつもいつだって
死ぬその日のことを考えてる
呟いた彼の皮膚の下
きっと私の知らないものがひそんでいる
何も考えず暮らしてる私は
日常という服をいつもいつだって身にまとって
薄い皮膚を常にさらしている彼とは大違いで
どれだけ皮を脱いでも
私は私のままだ





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