水曜の午後
近くの駅まで歩いていく
ごちゃごちゃした商店街を抜けて
三両の電車に乗る
いくつも列車を乗り継いで
最端の駅で降りる
そのままバスに乗り込み
岬へ
古いボンネット・バス
こんなのまだ使われてんだな
運転手さんと約10分の恋に落ちて
バス停にて離婚
灯台の明かりをたよりに
夜、森を歩く
そして俺は崖からぽろりと落下
朝焼けが東の空に燃えるころ
俺は夢から覚め
海から上がり、崖をよじのぼる
海岸沿いの民家の跡で
おだやかに波をみつめる
猫になる





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