陽の沈むところ竜が棲み、月出づるところ神が死ぬ。
懐かしく光に溶ける輪郭線に甘やかされてもいい
醜悪な原色の遊郭を脳内に建築
発狂した思想家や畸形の動物を祀りたい
その蛸のようなものを私の前に広げてみろ
ガイガーカウンターが羅針盤になる
自分の輪郭を確かめるための他人の輪郭
銀の表紙で切り取られた最後の瞼
空から無数に伸ばされた雨の糸で私を吊り上げて
絶望が片足立ちして涙も流さない
引き剥がされる痛みを知りながらそれでも別々の器に心を宿して
すみやかにその点線に添って私を世界から切り取って下さい
大好きな詩の一行をなぞるように傷跡を這う手
昨日流した涙が夢の中でぐるぐる回る
絶望の中にぽつねんと立ち 理想の繭を抱えている
ただ美しいだけのものはすべて虚構だ。
曇天の海はさながら水銀のよう
何ひとつ償えぬ絶望の中死んでいきなさい
夜は燃える、朝は消える。
彼女の襞はまるで明け方のシーツのよう。
扉になりたいか、鍵になりたいか。
私に神さまをください。
透き通る痛み、濁る悦楽。
獣、毛もの、けもの、のけもの
小さくて、やわらかくて、あたたかい。
目を開けたまま夢を見ているんだ。
かたい果実には歯を立て。やわらかい果実は握り締め。サディスティックに優しい。
好きな色が自分を守ってくれる。
おやすみなさい ぐっすり眠れる魔法の言葉
共犯者にはなれても、罪は半分こできない。
裏切られて強くなる信頼があるらしい。
果物と珈琲と雨に満ちた空気
窓の外にまやかしの星を飾ろう。
雨がひたひたと歩いて来、雷がガンガンと扉を叩く。
あなたは心臓で記憶する、私は子宮で思考する。
善意を為すのはいつも衝動なのか。
雨の森を歩きたい。
重くて熱くてしっとりしている、けものだ。
他人をおろそかにする。自分をおろそかにする。
わたしを守るよりもまずあなた自身を救いなさい。
脱け出そう、この正しすぎる世界から。
それを思い出すとき、記すとき、すべて手の中にある。
やがてうしなうしかないもの。朝のにおい、冬のひかり、きみの体温。
絶望がこわくて人間なんかやってられるか
核シェルター、二人用の傘、一人用の方舟
ひたすら読まれるのを待っている、食虫植物のような本
海を見たことのない者は海の夢を見るか
長い雨が冬を招き入れるのね
ちゃんと罰を与えてくれるような罪なのです。喜ばしいじゃないか。
血吸われるよりおへそとられる方が私はこわいよ
さびしい人が多いのね。でもひとりを感じられるのはしあわせなことなのよ。
希望は無いけど、絶望も無い。
どこか遠くへ行くことへの恐れ。どこへも行けないことへの恐れ。
何でも少しずつかじるのが贅沢か、一つのものを丸ごと全部食べるのが贅沢か。
花を見て美しいと感じることのできる人がすきです。
一人で立ち上がって生きていくには誰かの助けが要るという矛盾めいた
あなたの好きな色のリボンを、私の足首に巻いてほしい。
最も無垢な者の問い。答えの無い問いこそが真の問い。
人間を愛するのは不安定さを愛するようなもの。
何一つ惜しまずに出す気持ちが大切。ケチケチしない。
憶測は妄想と変わらない。
さいきん背中が疼くんだよね、って理由で飛びたい。
ドールハウスの中に理想を作るなんて悲しいことはしない。
抜け出るためではなく、迷い込むために入る迷路。/闇を消すためではなく、闇を濃くするための光。/果てがあるということの、絶望と救い。
一見すると愚かなことを大真面目にやろう
目があるから 鏡がある
雨→、 雪→。
にんげんをたべたら、にんげんになれるだろうか。
東から逃げていれば、夜は明けない
見かけ倒しで充分。偽りで上等。三文芝居どんとこい。
流されるのもいいけれど、溺れるのはいけない。
語ることによって理性を保つ。語ることによって狂気に陥る。
夏は陽の明るさに取り残され、冬は雪の白さに浮かび上がる。
死は癒してはくれない、壊しはするけれど。
今日もどこかで誰かがおなかをすかせてる。
人間の言葉が話せるからって偉そうに振る舞うな。
へちゃむくれ、ちんちくりん、ちゃらんぽらん
あなたは太陽だけど、私は月になる資格すらない。
疑うのは臆病者のすること、信じるのは愚か者のすること。
真っ直ぐな線などどこにもない。
あなたが帰ってくるまで火を絶やさないでいるわ
あなたを見つけたかった。私を見つけてほしくなかった。
罰を受けられるだけましだと思え
私は私から逃げることはできない
二回吸って二回吐くんです
創造することによって破壊する。
その双眸、闇のように漆黒ながら、月明かりのように冴え冴えと澄んでいる。
何度も謝るのは、何度も許されたいから。
太陽は目、月もまた目、片目ずつ繰り返し現れる。
遠い未来、太陽は黒く燃える



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