「おい、起きろ。もう大分寝たぞ」
「…なんでいんの」
「寝ぼけるのも大概にしろ小娘」
「タメだろ」
「気持ち俺のが年上だ。お兄ちゃんと呼べ」
「おやすみオニイチャン」
「イイ子だなまえ、このまま幼稚プレイにもつれ込みたくなきゃ支度しろ」
「…コンビニとかタルいです」
「煩い。行くぞ」
「うわ、寒。帰る」
「まだ家一歩しか出てねえだろ」
「コンビニまで何歩あると思ってんだし」
「じゃあ一旦家に戻るか」
「よっしゃ」
「あったかくなる愛の運動をしてから仕切り直し「レッツ・コンビニ!」…」
「ねえローくん」
「ん」
「あたしお財布忘れちゃった」
「おい冗談止せよもう100歩以上歩いたぞ」
「うん」
「引き返せば200歩もの大損だぞ」
「だよね。じゃあローのおごりで」
「なに!」
「ごちになります」
(ねえ、そう言えば今日学校じゃね?)(あ。)
普通忘れなくね?な午前8時50分。
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