「おい、起きろ」
「…何でいんの」
「カギ開いてたぞ、不用心な奴め」
「嘘。閉めたもん」
「まあ俺が開けた」
「訴えるぞ」
「早く起きろ、出かけるぞ」
「シャツに手を入れるな。ほんと訴えるよ」
「イイくびれだ」
「死んでくれ」
なぜか家にいる変態を蹴飛ばして、起き上がる。
「いま、何時よ」
「5時30分」
「あたしの睡眠時間と朝の爽やかな目覚めを返せ」
「俺が目覚めのキスでもしてやろうか」
「結構です」
再び一度横になり、布団を頭までかぶった。
「おい、俺を差し置いて二度寝する気か」
「…ローもすれば」
「起きたらコンビニ行くぞ。付き合え」
「あーもー分かったよ」
「なら俺も大人しく寝るとするか」
「何で入ってくるの」
「文句言うな。寝るぞ」
「ん」
隣人の不良と二度寝に繰り出した午前5時30分。
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