うとうと

うとうと


「……」




―――来ないし!

来るとか言って、あいつ全く現れる気配ないし!

家で寝てるフラグめちゃくちゃ立ってるし!


「もう寝ちゃうよー寝ちゃうかんねー…おやすみ」

「でかい独り言だな」

「…なんでベランダから入ってくるんですか」

「ピッキングが面倒になった」

「さいてーだ。あたしもう寝るから」

「ふざけんな」

「来んの遅いのがわるい」

「待ってたのか」

「い、いや待ってねーし!!」

「可愛いやつだな」

「ニヤニヤすんな!」

「ところで、本当に寝る気か」

「うん。11時なう」

「おいおい…大人の時間はこれからだろ」

「あたしまだ子供だし。ネバーランドすら夢見てるし」

「お前のピーターパンならここにいる」

「ムリがあるよね」

「いや俺のテクなら簡単にお前を飛ばせるぞ」

「意識とかね。今晩は下ネタがハンパなくてウザイです」

「だからおやすみ体制に入んなって。UNOなどして遊ぼうじゃねェか」

「やーだーよー」

「襲うぞ」

「ほんとかんべんして」

「せっかく来てやったんだぞ」

「頼んでないし」

「…」

「…」

「…」

「…お話くらいなら、べつにいいよ」

「…フン」


ふとんに潜ったまま返事すると、ローが嬉しそうに鼻を鳴らすのが分かった。結局あたしはこの隣人に甘いらしい

「…」

変な事に気付いちゃった午後11時01分
 
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