「じゃあね、ロー、また明日」
「何で帰るノリになってんだよ」
「いや帰れよ」
「お前が帰れ」
「うちここだけど!」
「良いツッコミだ。じゃあまた明日な」
「ここだって!」
「何だよ…何が望みだ。俺は今忙しいんだ」
「"君に届け"読んでるだけじゃん!」
「オイオイ風早クン展開甘すぎだろ…砂糖吐きそうだ」
「何てこと言うんだ!どうせ読むならキュンキュンしてください!」
「してるしてる」
「してないよその顔は!シラーってなってるもん」
「…よし、そこだ。そこで押し倒せ」
「止めろォオ!そんな視点で読むなぁああ」
「あ、おい返せ。今イイところなんだから」
「イイとこじゃないよ!いやイイところだけども!でもローの期待するカンジじゃないよ!」
「チッ」
「(舌打ちしおった…!)」
「まあ…暇になったし」
「おう帰れ」
「風呂にでも入るか」
「ちょっと!自分ちで入ってきてくんない!?」
「良いだろ隣なんだから」
「隣なんだから帰って入れ!」
「見られちゃいけないもんでもあんのか」
「あるよ!下着とか干しっぱ…行くな行くな!」
「いざなわれた」
「誰もいざなってませんから!」
「チッ…じゃあ帰る」
「おやすみー」
「風呂入ってまた来るからな」
「来なくていいから」
「ちなみに俺は緑のチェックより黒のレース派だ」
「何のはな……さてはパンツか!しかも両方持ってるやつじゃん!いつ見た!ちょ、ねえオイ!」
午後8時30分 あなどれない
(くそう!鍵閉めといてやる……あ!あいつなぜかスペアキー持ってんだったチクショウ!訴えてやる!)
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