「やっとついたー!……ハイ、ここで一句」

「ふざけんな 何でこうなる ばかやろう」

「うまい!」

「うまいじゃねぇよ」


≪本日は誠に恐れ入りますが定休日とさせていただきます≫


「ええー!こんな疲れたのに無駄足ですかコノヤロー」

「恐れ入るくらいなら定休にすんじゃねェっつんだよ」

「店長出て来いオラあたしの労働力返せオラオラー」

――ガチャ

「…アン?誰やねん自分ら、うちの店の前で何たむろしてくれとんねんドアホが、いてまうぞコラァ」

(モ、モンホンキター!)
現れたのはパンチパーマで顔にそれっぽい傷があるそれっぽいお兄さん。

「…や、あたしたち只のしがないちっぽけな通行人AとBですから!お気になさらず」

「この店前来た時はこんな危ねェ顔面の奴雇ってなかったはずだがな…」

「アァん…!?」

「ロオオオオ!?ちょ、全部声に出てるんですけど!やめてくんない!」

「ワレ喧嘩売っとんのかゴラ」

「凄み方が足りねェ」

眉を思いっくそ寄せるオニーサンを一瞥したローは一言。
ここまで来るともう怒り通り越して感心するわ!何でそんな冷静なのキミ!すごいよもはや!

「ちょっと顔貸せや」

午後5時48分 ヤーサンが現れた!
 
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