「あー…疲れた。何年ぶりだよトイレ掃除」
「そっちなんて男子二人で楽じゃん。あたし一人だから。女子だから」
「じゃあ俺帰るわ」
「おうまたな、ってユースタス屋テメェまさか」
「彼女か！件の」
「煩ェよ。文句あるか」
「特にねぇ！今度連れて来い」
「アイサツしなきゃだもの」
「あー分かった分かった」
「よし。じゃあまた明日ね、キッド」
「おう」
キッドの背中を見送ってから、ローは小さく溜息をついた。
「大人の階段…か」
「キショイ」
気色悪かった。
「俺達も帰るか」
「どっか寄る？」
「コンビニ」
「朝行った」
「図書館」
「ローの変な趣味には付き合いたくない」
「保健室」
「何でよ」
「ラブホ」
「死ね！」
「…たく、文句の多い奴だな」
「ローの脳が沸いてんのが悪い」
「フフ、じゃあ、そうだな
……ラーメンでも食いに行くか」
「…さんせーい」
ちょうどお腹の虫が鳴き始めた午後5時
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