「ひつじがいっぴきー」

「ひつじがにひきー」

「ひじきが、ひじ……ひじきがさんまいぶふっ!」

勝手に吹き出したローを蹴とばした。


「テメェ誰の提案にのってやってると思ってんだ!」

「そうだ!なんか眠れねぇっていうローの為にあたし達は」

「黙れ。俺は必要最低限の睡眠で十分なんだ」

「目の下に隈がある人の発言ですかソレは」

「いいか!よく聞け!おれは、すごい」

「「うざい」」


散らばったUNOとローの医学書。それからあたしの携帯とか何か色々置かれた屋上の床に寝っ転がったあたしたちは、しばらくぼんやり自分の世界に入り込んでみた。


「・・・ねー」

二拍ほどおいて間の抜けた返事が聞こえる。


「あたしらさー」

「あー?」

「高校卒業したら、」

バラバラになっちゃうかな?って言おうとした。けど、やめにした


「…卒業しても、
またバカやれるかな」



そう言ったらキッドに頭を叩かれた
そう言ったらローに蹴とばされた

ふたりとも笑ってたから、きっと大丈夫なんだろうと思った


心が綻ぶ、午後3時
 
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