「置いてくなんて…二人とも酷いんじゃないの?あたしちょっぴり涙が出たよ」

「お前なら飛べるだろうと仮定したんだがな」

「無茶な期待はしねーでください!」

「おいテメェ等うるせーよ。いつまでケンカしてんだ


 敵さん、待ちくたびれちまうぜ?」


青雉先生に特注した黒い長ラン。虎武龍★連合軍!だとかそんなダサいチーム名は書いてない。つーか書き忘れた


『あーあー。西高不良さん方に告ぐー今すぐ立ち去りなさーい』

「ンなぬりィ言い方じゃダメに決まってんだろ!バカか!メガホンどっから出した」

「ほら見ろ…あいつら逆上してるぞ。きっとダサいコスチュームの影響だな」

「ローちょっとそれ言いすぎじゃない?確かに中2病入ってるけどね。食い込んじゃってるけどね」

「中2ってお前、世界で一番バカな生き物中2?そりゃ可哀想だろ」



「おイイイイイ!テメーら一体何しに行ったんだァ!?逆上させてんじゃねぇよヴァアァカ」

「あ。スパンダムが叫んでる」

「だったらテメェが来いパンダ野郎!!」

「まあ落ちつけよユースタス屋。スパンダの言うことにも一理ある」

「そうだった!あたしらコレ追い払いに来たんだった」

「面倒臭ェ……さっさと終わらせて戻るぞ」

「おうともさ!それでは連合★ニュースタートライアングル!出動っ」

「「ダサッ」」














「お前達に正義感があるのはよく分かった」

「ご理解いただけて光栄でありますー」

「しかし限度というものがあるだろ?分かるかバカ共」

センゴクは校門の前に白目をむいて積み重なった不良達を指差した。

「校内で。しかも全生徒の眼下であんな惨事を引き起こすとは…」

「凄かったよねあの最後の一人倒した後のスタンディングオベーション!」

「ああ、アンコールの声が聞こえてもおかしくなかったぜ」

「いつにない爽快感。癖になりそうだな」

「いい加減にせんか!」

一喝したセンゴクは溜息をついた。

「今回の件は、我が校の生徒に被害が及ばんかったことを良しとし、お前達は見逃してやろう」

「よっしゃ!ありがと校長」

「さっさと教室に戻れ!放課後のトイレ掃除、忘れるんじゃないぞ…それとユースタス!上履きのかかとを踏むな!」

駆け足で職員室を出る三人の背中に向かって叫んでから、センゴクはもう一度溜息をついた。




「あの子らは、根は良い奴らなんっすよ…アレでも」

「…クザン」

「喫煙飲酒、万引きはもちろんカツアゲも無し。なーんつんですかねぇ」

「もう放っておけ。やつ等なら一般人に危害を加えるようなことはせんだろう」

「ま・そーっすね」

「それよりクザン、今朝の職員会議に来なかった理由をまだ聞いていないぞ」

「あらら」


午後2時40分 ぼくら黙認された不良です

(今から授業出んのタリィな)
(屋上でUNOに一票)(賛成)
 
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