「遅刻常習犯、サボリ常習犯、無免許運転に「免許持ってますセンセー」他校との乱闘行為その他諸々…お前達はどれだけ問題を起こせば気が済むんだ!」



「お言葉ですがセンゴク先生!あたし等は決して不良じゃありません!ね?」

「ああ。ただ校則と言う名の枠に縛られることに疲れた孤立無縁の三匹狼です」

「(三匹狼って何だ…?聞いたことねェんだけど)」

「屁理屈を言うのは止さんか!」

「屁理屈じゃないもん!この前3人で町内のクリーンアップ運動参加したし?」

「花火大会してもちゃんと後片付けするもんな?」

「おうともよ!こんなイイ不良がいるかってんだい!」

「つーか、俺達よりも性質の悪ィのが来てるみてェだぜ」


キッドが窓の外を指差した。校門の傍には数台のバイクと学ランのいかにも不良的風貌の生徒達が屯をしている。


「あれたぶん西高の不良さん方ですよ」

「何故そう分かるんだ」

「学ランに『西高 虎武龍(トラブリュー)連合軍』て書いてあるもん」

「「だせェ!」」


キッドとローが指さしながらゲラゲラ笑っていると、気付かれたようで「下りて来いコラァ!」「しばくどコラァ」なんて台詞が飛んで来た。アウチ!
センゴク先生もはあと頭を抱えている。


「あ!良いコト考えたー。キッドくんローくんあのねごにょごにょ」

「…へえ」

「面白ェじゃねーか」

「それじゃあ異議無しと言うことで…!!」

「貴様ら一体何を、おい、こら待て!」


「失礼しましたー!」


ホップステップで飛び出した職員室。午後2時12分
 
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