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「へえ、こんな所で会えるとはな。驚い「はぎゃーー!!!」しかもそのナリ、ユー「あーーー!!!」タスが見たらさぞ「うわぁあーーーー!!」……おいお前らそいつ黙らせろ」


「何すんですかこのクマ野郎」
「クマですいません」
「あっ、ちが…!ベポちゃんのことじゃないんだよ!むしろ久しぶりっていうか会えて嬉しいっていうか相変わらず君きゃわうぃーね!!」
「なまえはあんまり変わってないね」


ただでさえ海楼石の手錠をされているというのに、ふらふらの私を更に仲間に拘束させたのは、いつだったか出会った覚えのある海賊、トラファルガー・ローだ。


「キッドさんが貴方とは特に喋っちゃダメって言ってました!喋ったら孕むからって」
「孕ませてやろうか」
刺青だらけの手に顎を掴まれた。ので、くんっと下を向いた勢いで離れたその手に噛み付く。
「っ……てめぇ」
「ふん」

今の台詞キッドさんに言われたのだとしたらそりゃもう胸キュンマグナムで即昇天だけどね!!想像だけで鼻血もんだけどね!!

「……キャプテン!こいつヤバイっすよ絶対」
「キャプテンに噛み付く時点で中々ヤベーのに加えてニヤニヤ笑うってヤベーっすよ!!」
「きみたちねー!やばいやばいって現代の若者はすぐにヤバがる!失礼でしょ!私のどこがヤバイって言うの」
「「鼻血たれてんだよ!!!」」
「あ、やば」

その時、目の前で余裕をぶっこいていたローが突然目の色を変えて声を荒げた。(しかしそれはもう楽しげに。待ってましたと言わんばかりに、だ)

「伏せろ!お前等!!」

片手で私の頭を押さえつけ、もう片方の手で自分の帽子をおさえながら屈み込んだロー。おかげで地面に顎をぶつけてしまった。超痛い。

しかしそんな文句も言っていられなくなったのは、私たちの頭上を恐ろしい勢いで鉄骨が通り過ぎていったからだ。

「キッドさん!!」
一瞬で混沌と化したそこに、やはり彼は君臨していた。
「うわぁあーーん!!やっぱり助けに来てくれたァ!私の王子様ー!!(ゴンッ)はうっ」

デコピンの要領で飛ばされて来たネジが見事額に命中する。(まだけっこう距離あるのに…。さすが私のハートを撃ち抜いた恋のスナイパ)ゴンッ

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