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「ひ、卑怯よ!」
「はぁん?」
「だいたい私が持ってるアンタのパートナーの情報は俳優・ジュジュルマーニャのものだけだもの!勝負になんてならないわっ」
「でも引き受けたじゃん」
「そ、それは…」
「一度引き受けた勝負にやりなおしは効かないのであーる!!」


「海賊、ユースタス……キッド」

高笑いしていた私は背後からの低い声にはっとする。
恐る恐る首を回してみると、目を見開いて驚愕している海兵、エドワードの姿が。


「思い出した…!お前…“異空間の詐欺師”だな!!」
「天使な!」
「ここであったが100年目!捕まえて本部に引き渡してやる!」
「や、あなた目の前の自分にがんじがらめにされてること忘れてるから!あ!ちなみにごめんねキッドさん私素性隠してたの忘れてたぁぁあああ」
『オイ変態ゴラァ!テメェ俺の3サイズいつ計りやがった!!』
「え!バレたの全然気にしてないっかっこいい!」


≪おォっとこれは大事件発生だー!海軍と海賊という対立する組織が相まみえてしまったァ!!しかしそうなると、俳優、ジュジュルマーニャはどこに行ってしまっ………え!?何だって?…そうか…分かった!≫
「?」
≪えーたった今速報で、エントリーNO.31の俳優・ジュジュルマーニャが会場近くの雑木林にて気絶しているのが発見されました!彼の所属事務所の社長からは貧血との連絡が入っており、ジュジュルマーニャの代役に、ユースタス・キッドを立てるとのこと!…事態が混乱してきましたねぇ≫


「(社長グッジョブ)いいかい?B子!よくお聞き!」
「嫌よ!死ね!」
「うぐぅ……私とキッドさんの参加は正式にOKされたんだい!だから、この勝負私の勝ち!そこを通しっへぶー!」

何者かの重い体当たりを受け、私は吹っ飛んだすえにゴロゴロと転がった。
綺麗な格好が台無しだ!
(まあ既に結構汚れてたけど)
私に体当たりしてきたのは、エドワードだった。
「海軍正義の名の下、悪の存在を我々は許さない…!!!」

ど…
どないしよう。

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