自分の手に負えない大きな問題が発生した場合、さてあなたはどうするだろうか。私は自分よりはるかに知的センスのある者に頼る。それは彼、または彼女のためにも当然なるだろう。私は私の為にならない事を分かっていながら、近い未来開花するだろうダイアモンドの原石を磨くべく無理難題を彼らに押し付けるのだった。

「という事にしよう」
「長ったらしい言い訳だな」
「いつか責められたときにスラスラ言えるように練習しないとね」
「ルシウス先輩はきっと聞く耳を持たないだろうな」


図書館の長いテーブルの一番奥。向かい合って座る私とセブルスは、あたりから見ればさぞかし異色の組み合わせだろう。

「私から誘っといて何だけどさ」
「…」
「いやじゃないの?グリフィンドールの私と一緒にいるの」
「嫌に決まってるだろ」
「あうっ」
「ルシウス先輩の関係者じゃなきゃ、お前なんて相手にするもんか」
「グサッ」
「ポッター達と親しい奴の傍にいるだなんて考えただけで虫唾が走る。大体」
「ひーんもういいよー」

私は意外とガラスのハートなんだぞ!
卿には「図太いバカチビめ」とか「心臓に毛が生えてる」とか言われてるけど、本当はキラッキラのガラス細工なんだ!
止めろと言うのにセブルスは言葉を続ける。
視線は下。手も動かしたまま。

「大体……お前こそ。僕と一緒にいるの いやじゃないのか」

(こ、ここでカウンタァアアア)
(シッ!!そこ図書室で騒がない!)
(…)
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