さあさあやって参りました、皆大好きホグワーツ!門の前に立ってしげしげと眺めてみるとやはりでかい。素敵だ。感動。まさか本当に来られるとは……!え?卿が許したのかって?なわけないじゃないの。以下回想ほわんほわわーん(効果音)


「前にも言ったが、あんなイカれたジジイの所へなど行かせん」
「言いましたねー第1話で。乙女の部屋にずかずか入りながら」
「認識不足だった」
「相変わらず失礼しちゃう!」
「ともかく。俺様は絶対何が何でも許可せんからな」
「〜〜〜っこの分からんちん!」


回想終了、あざっしたー。見ましたか皆さん、卿のあの横柄な態度!!まったくもう許せん。というわけで……

「逃げだしてきちゃったテヘー!」

内心冷や汗だらだらである。
我ながら凄い事をした…!屋敷を巡るヴォルデモートラップ(うまい!)と、インペルダウン並の包囲網を掻い潜り何とかここまで来ることができたのだが。しかし、次なる問題こそ重大であった。


「入学手続き……さっぱりなんだけど」
「そのことなら心配いらんよ」
「ほんと?よかったー私てっきりここまできて強制送還かと……ワオ!」

真っ白で長いひげ。半月型の眼鏡の奥にはきらきらと輝くブルーの瞳。
すごい、小説のままだ。

「ほっほっほ…!ようこそ、ホグワーツへ」

このすてきなおじいさんは間違いなくダンブルドア校長だ!本物とかいてマジモンだ!


「は、はじめまして……え、と。本当に入学手続きとかしてないんですけど……あとお金と知識もないんですけど」
「かまわんよ」
「あとあんまり素性も喋っちゃいけないってヴォ…ヴォスコさんに言われて」
「ほうほう……なら仕方あるまい。Mr.ヴォスコには、君から宜しく伝えておいてもらうことにしようて」
「で、でも」

「わしは君が来るのを待っとったんじゃよ、なまえ」

何で名前を知っているんだろうとか。
もしかしたら私がここへ来た理由も知っているのかな、なんて考えより先に出てきた言葉。

「あ、と…とりあえず…サインください」

それについては一切後悔はしていない私であった。(だってあまりに神々しかったんだもの!)

輝かしいスクールライフの幕開けよ!
top