memo simple is the best! ::包摂(杉田将矢/nrht)※ 杉田将矢と男主ネタメモ走り書き ※本場なしの微エロ/微グロ 原作沿いの救済/クズだけどクズになりきれない夢主。 杉田将也の自身を見て欲しい、必要として欲しいという孤独を、小学生の頃からずっと横で感じており、中学に上がってからも、コンプレックスから粗忽な行動をしから回る様を眺めては、庇護欲と嗜虐心を刺激され、痛ましくて可愛らしいと愛でていた。 顔は水野の次ぐらいには整っている。 中学、高校共に夢主は一軍。 男女問わず人気があり、グループは同じだったものの将矢は引け目を感じており、夢主が自分に構ってくれないと機嫌を悪くしてグループの誰かとギスギスすることもままあったが、そういう時は夢主が体裁を取り繕っていた。 そういった将矢の感情に素直で、短絡的かつ破滅的な部分も、夢主は気に入っており、大抵は故意にないがしろにし、将矢が窮するのを見ては楽しみ、将矢の手助けをしてあげることに悦楽を見いだしていた。 同グループの賢い奴は、夢主を「人が悪い」と称する。 高校に入ってからは、将矢のウィチューバー活動が軌道に乗り始めたため将矢が登校する日も少なくなっており、前ほど頻繁に二人が絡むことはなくなっていたが、それでも1ヶ月に一度ぐらいは一緒に遊ぶ仲だった。 (将矢は人気を取られてしまうのが嫌で、自身の動画には夢主を頑なに出演させようとせず、夢主もまたその態度を変わらず愛しく思っていた。) (派生エロ夢@:この頃、夢主にそそのかされ、互いに亀頭を擦り合わせるオナニーをしたり、それをきっかけに快楽に弱い将矢は夢主の「すっげえイイらしいから試してみようぜ!」のかけ声の元、さんざ玩具にされる。 エロチャレンジしている時の夢主は特に優しく、一番だの世界一だのといったフレーズを使って、将矢のことを褒めるため、将矢はそれがまた気持ちよくて、夢主に流されてしまう。) 自己中心的な性格に加え、夢主と爛れた遊びをしている関係もあって、中学、高校とまともに彼女がいたことがない将矢は、女との性交に強い憧れを抱いている。 同窓会に参加し、デスゲームに参加してからの将矢の行動は原作通り。 和田をゆすり、強姦未遂。スタンフォード監獄実験で、白井に暴行し、性暴力を働こうとしたことで周囲の反感を買ったこともあり、焦りと不安から短絡的かつ自己中心的な空回りを繰り返してしまう。 再三、夢主がその時々で諌めるも、精神的に追い詰められている将矢は、夢主は自分の味方だと思っていたのにどうして俺に否定的なのだと、裏切られたような気持ちになり、安藤トイレ騒動時に癇癪を起こして喧嘩に発展。 そして花いちもんめ改へ突入。 余計な悶着を避けたい夢主は、嫌いな人間として『自分』を挙げていたため、罪人側へ。 タイムリーに不評を買っている上、助かりたい生き汚さを全面に出してしまった将矢は、安藤の番よりスケープゴートとなってしまう。 順々に助けたい人、要らない人の選定が下され、ネズ、夢主、黒田、月岡、長谷部、将矢の6人にまで減った段階で、「俺さ将矢と付き合ってんだよな」と夢主は皆に向けて宣う。 しんと静まる教室でみきおだけが冷めた笑みを浮かべて、将矢に「そうなの?」と問いかける。 「んなわけねーだろッ!」と将矢は、羞恥と同性愛への忌避感から反射的に否定する。 「余計な嘘は身を滅ぼすよ?」と、銃口を夢主に向けるみきおだったが、夢主は臆せずに「構わないから、俺残してよ」と言ってのける。 葉月は少し逡巡してから助けたい人間としてネズを選び、夢主の勢いに気圧された人間も助けたい人間として夢主と将矢の名前を上げることなく、最後の梶原の番となる。 恨まないから自分を指してと梶原に笑う夢主に、みきおがまた嘲笑うように弾んだ声で質問を投げ掛ける。 「最初に言ったように厳しい罰があるけどそれでもいいの?」 「いいよ。要らないのは俺。それでおしまい。」 「はは。要らない人間である証だらけのしょーやんと、全然傷がついていない夢主くん。要らない人間がどちらかは、誰から見ても明白だと思うんだけど。」 「そうかもね。でも俺には将矢が要る。」 「へえ! よかったね、しょーやん。これだけ皆に要らない人間だって言われてたのに、夢主君だけは君を求めてくれるらしい!」 みきおが将矢を向いて嗤笑するも、将矢は目を見開き荒く息をついて俯いたまま、何も言わない。 「もういいだろ?早くしよう」 将矢を愛しむように一瞥して、頷き、梶原を促した。 梶原が、躊躇しながらも腕をあげる。 その指が示した要らない人間は、夢主の思惑通り夢主であった。 安堵の溜め息が漏れる。 「オッケー。一番不要だった人間は夢主くんに決まりだ!おめでとう!よかったねー、しょーやん!こんないい恋人?友人?がいてくれて!僕、感動しちゃったよ」 パチパチと手を叩き、場の中心へと躍り出るみきお。将矢と夢主の縄を解いて、腕を引き、二人を引き合わせる。 「じゃあ、今度は不要な人間への罰だね。はい、将矢くん。」 言って、みきおが将矢に手渡したのはナイフ。 「え?」 「これまでしょーやんを散々痛めつけたナイフだよ。これで今まで罪人の皆が要らない人間の証明として受けた10回分の刻印を、しょーやんが夢主くんに与えてあげてね。」 「あ……」 憔悴した様子の将矢が、その場に崩れ落ちる。 ガタガタ体を震わせて、「やだ……いやだ……」と力なく泣く将矢に、夢主が近寄って頬を撫でる。 上を向かせ、涙を拭いとってやる夢主だったが、心身共にボロボロになった将矢の痛ましい姿に、湧き出た衝動を抑えきれず、齧りつくように唇を重ねる。 「んっ、あっ んっ ふっ ぅ……!」 「そういうことは、罰が終わってからにしてほしいなあ。時間制限設けよっか」 「プハッ いらないよ、んなもん」 将矢にナイフを握らせ、馬乗りになる。いきなり口内を蹂躙され息をつくだけで精一杯の将矢の腕を取り、夢主は一気に自分の腹を裂いた。 「はい、一回」 ポタポタと将矢の上に血が落ちる。 蒸気した将矢の表情が怯えに塗り替えられる前に、夢主は股座に割り込ませた膝をぐっと押し付ける。 「はい、二回。三回。四回。」 胸、肩、横腹。続けざまに、裂いていく。 五回と、夢主が皮膚にナイフをめり込ませたと同時、みきおがその手を止めた。 「いくらなんでも庇いすぎ。ちゃんとしょーやんにやらせて」 邪魔をされた夢主はみきおを睨むように一瞥してから、分かったと一言答えて、将矢の上体を引き起こし、利き手にナイフを握らせる。 強張る将矢の左手に自分の手を絡めて、「大丈夫」と宥めると、背中を向けて五回目を促した。 「こっちの方がやりやすいでしょ。おいで、将矢」 プルプル震える腕で、将矢は恐る恐ると皮膚に刃の先端を突き立てる。 自分が助かるためであれば進んで他人を犠牲に出来る類の狡い人間だという自覚はあった。 その証拠に、先刻までは自分以外の人間が要らない人間として痛みを引き受けることを将矢は望んでいたし、たとえそれが夢主でも同じだった。 要らない人間に俺を選ぶなと、自分だけは痛みを引き受けたくないと、あれだけ祈っていたことが嘘のように、今は、夢主を傷つけることを、将矢は恐怖していた。 ラッキーだと、飛び付けない。 (なんでお前はここまで出来る?俺なんかのために……。) 「ほら早くしないと。」 「将矢。」 みきおに急き立てられ、再度夢主に促される。 「う、うわあああああっ!」 ぐちゃぐちゃした思考を振り払うように大声を上げて、将矢は夢主の背に立てた刃を横に滑らせた。 ツププ、と裂かれた皮膚から血が流れ落ちていく。 「っ」 苦痛に溢れた夢主の呻きが、将矢の耳を刺す。 六回、七回、八回、九回、十回。 将矢の精神を追い詰めるには十分な回数だった。 からん、と音を立ててナイフが床に落ちる。 「フフ、よくできました!夢主くんを痛めつけるのは楽しかった?しょーやん」 そんなわけないだろ、と誰一人口を開くものはいない。 皆が居たたまれず、口をつぐんでいた。 「ところで、これを見てよ。前の実験の面接でみんなが誰が誰を嫌いな人間として選んだか分かる表さ。夢主くんは誰が大事なしょーやんをこんな目に合わせたかしっかり見といてね。」 呆然としていた将矢の目線が、黒板に貼り付けられた紙へと向かう。 早乙女、山口、倉本、葉月、安藤、桐島、橘の名前が将矢を指す文字を書き連ねていた。 怒り、よりも怯えが将矢の頭を先行する。 夢主はそれを察して、将矢の肩を抱き寄せた。 「ねえ。夢主くん、平気な顔してるけど、しょーやんを傷つけた皆のこと凄く怒ってるよね?」 場が罪悪感にたじろぐ気配がした。 将矢をスケープゴートとして追い詰めたのは、紛れもなくここにいる全員だった。 夢主は、何も言い返さない。 「そんなに自分以外がしょーやんを傷つけるのがそんなに許せない?」 みきおの含みを持った言葉に、もう一度場の空気がざわめいた。 将矢ですら夢主を伺うが、夢主の表情は変わらない。 「まあいいや。じゃあひとまず休憩にしようか。次の実験まで二時間ね。」 みきおが去った教室に、気まずい静けさが訪れる。 ネズが口を開こうと、足を踏み出した瞬間、びくりと将矢の肩が震えた。 「あー、医務室借りるね。救急箱は外に出しておくからちょっと二人にして。おいで、将矢。」 「あ、ああ……。」 庇われるように夢主に腕を引かれ、視線を伏せ皆の前を通り抜けていく将矢の背中を、誰も声をかけることが出来ずに見送った。 * 将矢を椅子に座らせ、救急箱から包帯などを手当てに必要な分だけ出して、言った通り外に出す。 将矢は当たり前だが酷く疲弊した様子で押し黙っていた。あれだけコンプレックスを刺激されればまあ当然か。 ポケットをまさぐって、将矢をあやすのに丁度いいものを探す。 「将矢、飴あげる。俺の私物だから、安心していーよ」 「……あんがと。」 「ん。」 大人しく将矢が飴を口に入れたのを見届けて、手当てをするため腕を上げさせる。 横一線の傷が、痛ましくて、どうしようもなく興奮する。 傷をひとつひとつ舐めてこじ開けてやりたい情欲を抑え、消毒液をかけて、ガーゼを貼り、包帯を巻いていく。 「あとは、腹と太腿も切られてたんだっけ? 服脱げる?」 「ああ……、今 脱ぐわ」 皆の前であんなことをされたばかりだと言うのに、素直に脱ぎ始める将矢が面白くて堪らない。 上を脱いで、パンツに手をかけた所で、思い出したかのように、手を止め、蒼白だった顔を赤く染めて、まごついている。 「どうした?」 「や、だって、お前……」 意地悪く訊ねてやれば、将矢は口を濁して、目を逸らした。 面白くって、とうとう吹き出してしまう。 「ぶは、バカ、お前なにもしねえよ」 「う……」 バカにされて、躍起になったらしい将矢の顔に一瞬元気が戻った。うん、良し。何かするしないは置いといて。 腹部も同じように手当てし、太腿に触れる。 太腿はみきおが切った傷だったが、遠慮なしに肉が深く裂かれていた。 まじまじ傷を見つめる俺に、将矢が口を開く。 「……夢主、……なあ、本当に俺のこと好きなわけ?」 「好きだよ。」 頭上から振ってくる将矢の視線には応えず、手当てを進める。 「……俺が、お前と付き合わなくても、俺はお前にとって……必要?」 小刻みの震えが伝わってくる。 膝に置かれた拳は痛いぐらいに握りしめられている。 顔を上げて、将矢の瞳を見れば、涙で滲んで焦点がぼやけていた。ああ、本当に、可愛らしい。 「必要だよ。俺にとっては、一番必要。」 望んでいる答えを言って、背中を擦ってやる。 そうしたら、堰を切ったように泣き出すので、自分の手当て所ではなかった。ひとまず将矢の包帯を巻き終えてから、どうどうとメンタルのケアをしてやる。 「……なあ、夢主、キスして。」 鼻を啜りながらキスをねだる将矢に、思わず苦笑する。 「お前、さっきと言ってること逆……、手ェ出すなって言ってなかった?」 「いいだろ、な、安心させてくれよ。お前が俺を必要としてるって感じたい。」 「ああそう……。じゃあ遠慮なく。」 開かれた口に舌を捩じ込んで、イチゴ味の口内を貪る。 傷が痛まないことはなかったが、今は目の前のご馳走が優先だった。舌と舌を絡めて、唾液を交換する。 浮き出した腰を引き寄せて、痩せた尻をやわやわと揉めば、腕の中で驚いたように将矢の体が跳ねる。 「や、ばか、変な触りかた、すんな……っ」 「将矢からオッケー出したんじゃん」 「それはキスだけ……っ、あっ ひっ」 「俺 頑張ったでしょ?ご褒美頂戴よ、将矢」 「ン、それ言うの、ずり、ぁっ!」 尻から、太腿へ愛撫する手をゆっくりと移動させる。内腿の付け根をなぞってやれば、将矢は大袈裟に体をひくつかせた。 「将矢。」 「っ……ぁ、バカ っふ」 もう一度、唇を割ってキスをする。 目を閉じて、必死に応えてくる将矢の舌使いがいじらしい。 腿の包帯をじっと見つめる。出来うるならこの傷は自分がつけたかった。 続いて下腹部へと手を滑らせ、安藤がつけた傷の周囲をしつこいぐらい指を這わせる。期待するように、上下を繰り返す腹部が扇情的でぞくぞくする。 脇腹、あばら、胸から脇へと登っていく。重ね重ね痛めつけられた腕を傷を避けて擽ると、擽ったそうに身を捩る将矢。 「んっ、 はっ ……ぁ 、あっ!」 口の端から溢れた唾液を舐めとりながら、そっと唇を離す。犬のように舌を出して、へっへっと息をつく将矢はキスだけで既に蕩けていた。 自身の太腿に押し付けられた将矢の自身の熱さが伝わってくる。 くたりと自分に胸に頭を預け、服を掴んで肩を上下させる将矢に下腹部が疼いた。 何度か将矢の後ろは弄ったことがある。 将矢にアナニーを覚えさせたのは紛れもない夢主だ。 「将矢。」 もう一度名前を呼ぶ。 蒸気した顔で、将矢が俺を見上げた。 「挿入れたい。」 赤みを帯びた目と見つめあって三秒。 拒むかと思えば、自分自身で下着を脱ぎ始めるから驚いた。 「ほら。」 これでいいだろ、と俺を押して椅子に座らせると、その上に登り跨がって腰を落とした。 対面座位。思わず呆けている俺へ、将矢が続ける。 「やればいいんだろ、ご褒美。」 ニッと口角を上げてそういい放つ将矢に、抑えきれない情炎が湧き上がる。 back ×
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