「サスケ君、アカデミーは?」
「……休む」
「体調悪いの?お熱はないみたいだけれど…」
「そうじゃなくて、行きたくない」

「どうして?……理由、言いたくないなら言わなくていいわ」
「いや、言うよ蛇博士さん」
「素直に言えるのはいいことよ」

「昨日、手裏剣術の実習があったんだ……結構上手くいったと思ったら、女子たちがうるさくて集中できなかった」
「モテモテじゃない。みんなサスケ君が大好きなのよ」
「でもうるさい」
「喧騒な中でもきちんと的を狙う。そういう修行だと思えばいいんじゃないかしら」


「蛇博士たち、此処にいたのか」
「おはようございます、マダラさん」

「マダラ、今日は豪火球以外の火遁の術を教えてくれ」
「アカデミーとやらには行かなくていいのか」
「中忍の教師よりアンタから学んだほうがいいだろう」
「それは最もな意見だ。蛇博士の許可は得たのか?」
「わたしは基本的にサスケ君の意見を尊重するわ。でも今日だけよ?不登校になると、お友達ができなくなるわ」

「忍に友など不要だ。ましてや千手に洗脳されたジャリ共など、うちはを継ぐ者の友に相応しくない」

「マダラさんったら…」

 ってことがあって最近のサスケはアカデミー不登校児になりかけているらしい。兄さんとしてサスケの行く末を見守らねば。それにしてもサスケ…。

「オレの弟モテモテらしいですよ。さすがエリート一族…里のために犯罪人になったかいが、ある…サスケェ、蛇博士さん、すまない」

「また木の葉に里帰りか。いい加減やめたらどうだ」
「……あぁ、此方にもくの一のハートを掴むモテモテエリート一族の生き残りがいらっしゃいました。オビトさんもさぞかし大変でしたでしょうね…オレはアカデミーを早々卒業したからよかったですけれど」
「リン一筋のオレに喧嘩売ってんのか?」

 片想いですけど。カカシィ…。

「それよりイタチ、任務はどうした」
「鬼鮫一人で十分でしょう」
「なんのためのツーマンセルだ!」
「オレが暁を裏切らないために最も信頼のおける鬼鮫と組ませただけでしょう」
「急に真面目な受け答えするのやめろ」

 病人のオレが暁の過酷な任務を頑張るとお体に障るので、鬼鮫に頑張ってもらっている。

「そんなことより、サスケが最近うちはマダラに弟子入りしてもう心配で仕方ないんです」
「何してんだよジジイ…」

 ちょっとサスケふらふらし過ぎじゃないのか。この前は大蛇丸の大蛇と口寄せ契約していた。

「本当に大丈夫なのか…心配だ」
「オレに仕込んだのはアイツだからな。下手な上忍に学ぶよりいいだろう。歴史の教科書に載っている忍に稽古つけてもらえるなんて結構貴重な体験だぞ」

「オレは頭の心配をしているんだ」
「全員もう手遅れだ」
「サスケェ……」

 

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