■ サイケデリックロマンス

※ドフラミンゴの妹と




「やっほーお久し振りクロコちゃん。突然ですがクロコちゃんにお知らせがあります」
「あ? 何だいきなり」
「アタシ、出来ちゃいました」
「何の話だ」
「察しが悪いなぁクロコちゃん…出来たって言ったら子供でしょーこ・ど・も」
「はぁ?」
「だからクロコちゃんがいつもねちっこく中出しするもんだから孕んだんだってばー。あ、でも報告してみたかっただけだから。ちゃんと堕ろすしー」
「……産まねェのか」
「え?産んでいいの?うぇ? え、ええー…うー…でも兄貴絶対煩いしなぁークロコちゃんのこと構い過ぎだっていっつも文句言ってくるもん」
「お前今まで勝手に堕ろしてたんじゃねェだろうな」
「あーー…あははははは、………ごめんね?」
「てめェは……はぁ…」
「何よその心底人を馬鹿にした感じの目ー」
「馬鹿だとは思っていたがそこまで馬鹿だったとは…」
「どうせ馬鹿ですよぉーだ」
「今度からは勝手な真似するんじゃねェぞ、いいな」
「はぁいクロコちゃんの仰せのままにー」

 などという会話が目の前で繰り広げられ、ダズは内心頭を抱えていた。
 眩い金の短髪の女は※※※といってかのドンキホーテ・ドフラミンゴの年の離れた妹である。兄の影響か遺伝子的に好みが似通っているのか実にユニークな服装の趣味であり、今も目に痛い程に彩度の高い真っ青なパーカーに細身の黒いクラッシュジーンズ、足元にはゴツいスタッズのついた黄色のブーツサンダルという出で立ちだ。耳だけでなく口元や舌、臍に開けられたピアスがこれまた色とりどりで、不協和音過ぎて逆に合っている気がするという実に珍妙な現象を引き起こしている。
 窓から入ってきた彼女はクロコダイルの仕事机に行儀悪く乗り上げて、寸足らずのパーカーの裾とローライズなジーンズの隙間から白い肌を晒していた。際どいラインまでジーンズがずり下がっているにも拘わらず下着が微かも覗かないのは最早毎度のことである。

「ねぇ、お仕事終わんないのー? 飲みいこうよー」
「終わらねェよ。…おい、下着くらいちゃんとしてこいと言ってるだろう」
「ブラとかどうせクロコちゃんに剥ぎ取られちゃうもん意味ないじゃん」
「そういう問題じゃねェだろうが…はぁ…」

 クロコダイルは心底面倒臭そうに溜め息を吐いたがその口元は緩く笑んでいて、忠犬としては何の口出しも出来ずに傍らに控えているしか出来ないのだった。





ドフラちゃん並にベリショな1回り年下の妹ちゃん

13.12.10


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