SS部屋 | ナノ
うさみかの没の話

2011/03/17 19:56

「そういえばさ、帝人君っていくつなの?」
 新羅の質問に、静雄は帝人の頭から手を離す。帝人は静雄の膝を枕にし、すやすやと眠っている。
 セルティに用があったのだが、今出掛けているらしく、新羅の家で待つことにしたのだ。
「あ?そういや聞くの忘れた。十歳かそこらなんじゃねえの」
「じゃあ発情期はまだか」
「…は?」
「え、なに。知らなかったの?」
 帝人達にも動物同様、発情期があるらしく、主人はそれの手助けのようなものをしなくてはならないらしい。
 手淫をしてやる飼い主もいれば、玩具を渡して一人でやらせる者もいるらしい。
「帝人君も雄だからね。雌はないらしいんだけど」
「むー、…きゅ?」
 帝人は起きたらしく、くあぁと欠伸をすると、すりすりと静雄の膝に頬を擦り寄せた。
 このかわいらしい生き物と淫靡な行為が結び付かず、静雄は何ともいえない声を出す。
「帝人君、君は今幾つなのかな?わかる?」
「むきゅ?きゅー」
「きゅーじゃわかんねえよ」
「きゅーっ」
「だーかーら」
「きゅーっ!」
「…九歳なんじゃないの?」
 新羅がそう尋ねれば、帝人はこくりと頷く。
「…まぎらわしいんだよ、鳴き声が」
「帝人君が悪い訳じゃないじゃないか。ねえ、帝人君?」
「もきゅっ」
 帝人は静雄の指に甘噛みをすると、新羅の後ろへと逃げた。痛い訳ではないが、噛まれたということにショックを覚える。
「帝人君も怒っちゃったじゃないか」
「きゅい」
 新羅の後ろからじっと静雄を見る帝人の頭を撫でながら、静雄は「ごめん」と謝った。帝人はすぐに静雄へと抱き着く。
「九歳ならあと三年くらいだね。個人差もあるらしいけど、大体十二歳でくるんだってさ」
「…帝人が、か」
「?」
 ぴょこっと耳を上げながら首を傾げる帝人に、静雄はせめて帝人がもう少し背が伸びますようにと願った。


発情期ネタを考えたけどなんかやだったからやめた


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コメント
2011/03/19 19:26 くり
>返事
じゃあ…書いちゃおう…かな
発情期でむらむらしちゃって頬真っ赤でベッドに転がるうさみかを見て静雄さんは「帝人のため帝人のため」と何度も呟きながらしてそうですよね萌え!←
フリリク等が落ち着いたら手を出そうかな、と
編集


2011/03/19 16:33 ガ━(゚Д゚;)━ン


全然アリですよ!!!!!
静帝愛読者も絶対読みたいと思ってます!!!!


天使#´ω`#
そうですね。うさ帝は天使です!!!!!!
編集


2011/03/18 22:05 くり
>返事
え…アリですか…?
書いちゃってもいいのかな…(ドキドキ

うさみかは天使だと思ってます(`・ω・´)←
編集


2011/03/18 00:15 ガ━(゚Д゚;)━ン

発情期ネタ万歳なのに…

少しショックです。


相変わらず、うさ帝可愛い≧∀≦!!
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