煮たえる情 刀/麿そね/女体化百合/R18
2022/10/01 04:46

※致しているだけ
※本当に何の意味もないただのエロ
※書きたいところしか書いてないので中途半端
※そのうち加筆修正するかもしれない




 食べてしまいたいと思った。自分よりよほど早く本丸に顕現して、他の女士とも引けを取らない働きぶりを見せる分霊を。自分から分かたれた物語を大事に抱えて、それを基にして存在する自分の一部。刀たちの言い分に習うなら、人で言う家族だというのに、そんな存在を食べてしまいたい。
 自分の中にしまい込んでおきたいと、自分の中の何かが叫んでいる。初めて顔を見たときから。この衝動はなんだろう。
 白い敷布の上に長曽祢の横たえたからだを見下ろしてなお、清麿はそんなことを考えている。腹を撫でる手に長曽祢が身を震わせて、真っ赤な顔を必死に逸らして清麿の手を見ないようにしている中、清麿は長曽祢のそんな様子を冷静に眺めていた。
 整えた爪の先でやわらかい腿を掠めるように引っ掻く。これから指先がどこに向かうか、何をするのかわからせるように。声にならない吐息が長曽祢の喉から漏れ出して、清麿はようやく声をあげた。
「手、出して」
何をするのか、という疑問はあったが、逆らうという選択肢が長曽祢のなかにはない。
 そもそも分たれたとはいえ、もとは同一と言っていい存在だ。自分のことは知り尽くされていると、お互いにそんな感想をもって相手を見ていた。長曽祢はよりそれが顕著で、清麿に隠し事ができた試しがない。
 なにをするんだ、とぼんやり思いながら手を差し出す。清麿は自らのものよりひと回りほど大きな、女性にしては節の目立つ手を、指を絡ませ握り締めた。……長曽祢が不思議そうにそれを眺める。
「もう片方は、こっち、ね」
絡ませた右手と左手、の、逆の自由な方も。清麿に連れて行かれた先は、清麿の足の間の茂みの先だった。
 ひく、と手首ごと反応が伝わる。絡めあった手が、応えるかのように力がこもる。ふうわり、花がほころぶように、清麿が長曽祢に笑いかけた。うつくしいと思うより先に、長曽祢の連れて行かれた指先が、導かれるまま清麿の足のあわいに触れて、ふにふにとやわらかく指先が沈み込む。雛先をやわく掠めてその下、蜜の溢れる胎に、長曽祢の指が、清麿の指ごと飲み込まれた。
「ん、ふ、…あは、わかる? ね、僕の中、こんなになってるの」
もうぐちゃぐちゃなの、君といるとこうなるんだよ。
 横に並んで体を倒し、お茶とお菓子を頬張るみたいな顔で、長曽祢にそんなことを囁く。やっていることと表情がめちゃくちゃで、倒錯的だ。清麿は冷静にそんなことをやっている。確かに興奮はしているが、それとは別に長曽祢のすべてを見逃すまいと頭の芯は冷やしたまま。獲物に飛びかかる機を見計らうような。長曽祢はもう、頭の中は茹だっているのに。同じことを考えているのに、こんなにも違うのは何故だろうか。
 清麿と長曽祢の中指が、清麿の胎で絡み合う。清麿が、声を抑えられなくなっている。くうくうとかわいらしい、子犬みたいな子猫みたいな声が、長曽祢に何故か羞恥心を覚えさせた。おれも、ああなっているのだろうか。清麿に身体を明け渡しているとき、こんなにもせつなく鳴いているだろうか…
「き、清麿」
「ねえ、長曽祢、このままでいてね、すこしだけ」
は、と息が漏れる。清麿が、自分の指だけを抜いて、濡れそぼったその指を、長曽祢の足のあわいに差し込んだ。
「ひん、ん!」
あまりに遠慮がなくて、いきなりで、長曽祢は悲鳴を上げた。濡れたままの指の根本が雛先を押し潰して、その奥の胎に抵抗もなくゆるりと入り込む。
「長曽祢もこんなになってるんだね、すごいね。僕のを触ってただけなのに、ねえ…」
ぐにぐにと長曽祢に挿し込んだ中指で、女の弱いところを暴く。指の腹につく少しざらついた内壁を撫でると、長曽祢はもう耐えられない。指のひとつでこんなになってしまうはらからが、清麿は心底いとおしくなった。
「ん、あう、きよまろ、きよま、だめ!それやめろ!」
「かわいい、ねえ、僕と一緒にさ。指動かしてみて。僕と同じようにして、僕と同じところに一緒にいこう? ね? いいでしょ、ね」
 甘える言葉のようにも聞こえるが、やっていることは強制だ。長曽祢はこんなとき、清麿に殆ど逆らえないのを知っている。長曽祢の胸に顔を埋めて、お気に入りのぬいぐるみにするみたいに頬擦りをする清麿に、ますますもって瞑目する。
 指の動きが激しくなるにつれて、長曽祢の女陰が濡れそぼっていく。気持ちがいいところをめちゃくちゃに、的確に触れられて。足に、腹に力がこもる。制御できない体の反応は、ますます清麿の指を締め付けて、それが結局長曽祢には清麿を強く感じる要因になって、堂々巡りになりながら登り詰めさせられる。
「あ、はう、んっ、…あぁ…」
清麿の指の動きが、すこしだけ激しさを潜める。胸の肉に噛み付いていた口をぷは、と離して、指をゆるゆる動かしながら。
「ね、長曽祢も同じようにしてって言ったよね。ひとりじゃなくて、ふたりで一緒にさ…」
そう言って清麿は、指はそのまま雛先を指の付け根でぐりぐりと押しつぶした。わかった、わかったから、と泣きの入った長曽祢の声を聞いて、ようやく手が止まる。
 恐る恐るといった具合に、長曽祢はゆるゆると手を、指を動かし始めた。自分がされたように、清麿の雛先を潰して、中指で胎を探るようにかきまわす。清麿は声を少し抑え気味で、きゅうきゅうと鳥の雛が鳴くようなか細さが長曽祢の頭に伝わる。こんなにもかわいらしい声で、先程までは自分を責め立てていた。
 そのうちに清麿も指を、手を動かし始める。手首ごと秘所をぐりぐり潰して、指先で細かく内壁を探る。赤ん坊が甘えるみたいに胸の尖りにかじりついて、長曽祢を苛ませる。
「あ、やめ、ずるい、やめろ、きよまろ…!」
逃げたくて背をしならせる。けれど胸を押し付ける形になってしまう。ちゅうちゅうと先端に吸い付いて、肌の色が変わる境目に歯を立てられて、胎への刺激も収まらない。
 その間も長曽祢は夢中で、必死で清麿がやる動きを真似て手を動かしていた。手首ごと清麿の女陰を揺らすように、雛先を押し撫でて、指の動きは集中できなくてめちゃくちゃだった。それが清麿を追いたてて、合わせて絡ませた二人の手には力がこもっていく。
「はふ、きもちい、きもちいね。ながそね、僕きもちいいよお…!」
「あ、あっおれも、もうだめ、だめだ、うあ、ーーーッッ!!」
二人同時に、体全体を押し付けあって達した。女陰から蜜が噴き出すみたいにこぼれ落ちていく。二人の手をお互いの愛液が濡らしてふやけさせている。指を入れたまま雛先を押し潰したまま、しばらく二人は動けなかった。

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