第十五話

ゆっくりと腰を進める度に互いの熱が移り、酔うような感覚に陥る。
意外にも幸村をすんなり受け入れた己の体に政宗は少し驚いた。
幸村は・・というと眉間に皺を寄せ、ぎゅっと目を瞑っている。

「お、おい。大丈夫か?」

苦悶の表情を浮かべる幸村に政宗は声を掛けた。

「う・・・・。」
「痛い・・のか?」
「いえ・・・きつくて・・熱うござる・・・。」
「HA・・!アンタのも熱いぜぇ?俺が溶けちまいそうだ。」
「政宗・・殿・・!」
「Ah?どうした?」
「御免っ!!!」
「?!」


突然の衝撃に言葉が出なかった。
幸村がなりふり構わず動き出したのだ。

「んあっ!!・・・っテメェ・・・」

痛みと内部を刺激される快感が同時に押し寄せ、声を押し殺せない。

「んんっ!そんなに・・・あっ・・!され・・たら・・・っ・・!!」

猛々しい幸村のものは、政宗の最奥にある一番いい所を容赦なく抉っていく。
そして痛みも無くなり、強い快感だけが政宗を追い詰める。
幸村もそれは同様で、今まで感じた事のない快感に夢中で腰を進めた。


程なくして二人は限界を迎える。

「はっ・・!ま・・・さむねどの・・・もうっ・・!!」
「ああっ!!っオレも・・・で・・・るっ・・!」


一際激しく突いたと同時に熱い液を注ぐ。
政宗も吐精し、腹の上に白い飛沫を散らした。


「はぁ・・・・はぁ・・・・・・。」


幸村は荒い息を吐きながら、そのまま政宗を抱き締める。

「・・・・ん・・・・。」

まだ衰えていないものが少し深く入り、体が震えた。

「政宗殿。某に誓わせてくだされ。」

汗でしっとりと濡れた政宗の体を強く抱き締める。


「何があろうとも・・・変わらぬ愛をあなたに。」


その言葉に隻眼が僅かに揺らいだ。
そして幸村のうなじに顔を埋めてつぶやく。


「It's foolish・・・but・・・」


「me too・・・.」


息を吸い込むと幸村の匂いがする。心地よい。


「何と申したので?」
「HA・・・!・・・教えねぇよ。」

言葉とは裏腹に、政宗は幸村の唇にそっと口付けた。

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