第十四話

「政宗殿・・・。そのようにされては我慢ができませぬ。」
「HA・・・.これぐらい耐えてみせろよ。」

「ご無理を申される。」

幸村は軽く口付けをし、政宗の足をゆっくり開かせる。
人差し指を濡らし、政宗の後孔に差し入れた。
それに反応してぎゅっときつく締まる。

「痛みますか?」

幸村の問いに政宗は顔を横に振った。


「No・・・ problemだ。」
「痛むのなら言うてくだされ。」

政宗が頷くのを確認し、指をさらに奥に入れる。
中は熱を持ち、壁が蠢いている。まるで喰い千切られそうなほどだ。

「もう1本増やしますぞ。」

「OK.」

ゆっくりと政宗の中に滑り込ませる。
入ってきた異物を押し出そうと、先程よりきつく締めてきた。

「うっ・・・。」

眉間に少し皺を寄せ、声を漏らす政宗に幸村は少し躊躇する。

「苦しそうでござるな・・・。」
「問題ねぇ。続けろ。」
「しかし・・・」

政宗は尚も躊躇する幸村の顔を引き寄せる。

「俺の事が心配ならしっかりほぐせ。アンタのデカいから入るか分かんねぇぞ。」
「なっ・・・でか・・・・?!」
「頼むぜ。幸村ぁ。」

狼狽える幸村の鼻に音を立てて唇で触れる。その箇所から熱がじんわりと広がっていく気がした。

「・・・承知いたした。」

幸村はお返しとばかりに政宗の額に口付けを落とした。



「んっ・・・。」

幸村の丁寧な施しにより、政宗の中は程よく蕩けてきた。
指を少し動かすだけで弱い快感が走っていく。
その度に甘い声を漏らす政宗に、幸村はとうとう我慢できなくなってきた。

「政宗殿。」
「・・・・んんっ・・・?」
「某・・もう限界でござる。」
「・・何が、だ?」
「・・・その・・・政宗殿の中に・・・某・・・。」
「Ah?」


「・・・入りとうござる!!!」


覚悟を決めたような顔で、幸村は大声で政宗に懇願した。
その様子に驚いたように隻眼を見開く。

(こんな澄んだ目で大層なことを言いやがる。)

政宗は一呼吸おいて幸村に言う。

「All,right.上等だ。来な。」

政宗の挑戦的に人差し指を動かす様に、幸村の中の炎が更に燃え上がるのを感じた。

[ 86/115 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -